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  • 白壁 恭子教授
  • Kyoko Sirakabe
  • 生命医科学科
  • 研究室タンパク質修飾生物学研究室
  • 専門分野生化学、分子生物学
  • 担当科目分子細胞生物学1、免疫学
    • バイオテクノロジー
Q1研究の内容を教えてください。

 生物は、外界から食物を摂取したり、それを材料に体を作ったり、作った体を動かしたり、じっとしたまま思考したり、次の世代を生み出したり、と常に「変わり続ける」存在です。そしてこの変わり続けるという性質こそが、石ころやコンピューターのような無機物と生物とを明確にわける特徴なのです。では生物はどうして変わり続けられるのでしょう。生物を形作るDNA、RNA、タンパク質、脂質、糖質といった化合物の中で、タンパク質だけが状況に応じてその形や機能を大きく変えることができます。私はこのタンパク質の変化こそが、生命の源であると考えて研究を行っています。

Q2研究に興味を持ったきっかけを教えてください。

 大学1回生の時、2016年にノーベル医学生理学賞を受賞した大隅良典先生の生物学の講義を受ける機会に恵まれました。高校で生物を選択しなかったので内容はきちんと理解できなかったのかもしれませんが、生物学について考えることが楽しくて仕方がないといった先生のご様子を見て研究者という生き方に興味を持ちました。25年以上たって大隅先生とお話する機会があったので、先生の講義受けましたとお伝えしたところ、「わかる学生にだけ伝わればいいと思ってやっていたんだよ」とおっしゃられました。その時はうまくお返事できなかったのですが、わかっていない学生にも影響力のある講義でしたとお伝えすれば良かったなと思っています。

Q3高校生へメッセージをお願いします。

 驚異的な速さで変化する現代社会の中でどう生きていったら良いのか、悩むこともあるかもしれません。でも答えは必ず自分の中にある、いや自分の中にしかないのだと私は思います。生物を研究すればするほど、その多様性と包容力とに圧倒され、生きている事自体が神秘だなと感じます。皆さん一人一人がオリジナルな存在であることを信じ、色々なことに積極的に挑戦することで、充実感を感じる生き方を切り開いて欲しいと思います。一見無駄だと思われるような経験の中にもヒントが隠れているものです。

おすすめの書籍

永田 和宏 著『生命の内と外』