介護のイメージを一転する
インタラクティブアート。

#026
映像学部 准教授望月 茂徳

 に腰かけてレコードに見立てた車輪を動かすと車輪の回転スピードに合わせてLEDが光り、音楽が流れだす。後ろに動かすと逆再生ができる。車椅子の回転スピードによって様々な音を奏でることができる「車椅子DJ」を開発しました。

 「大変」「かわいそう」「しんどい」という介護のイメージが、インタラクティブアートによって「かっこいい」「おしゃれ」に一転しました。車椅子を使う人には「楽しさ」「遊び」をもたらし、車椅子に乗らない人にも関心をもってもらえます。

 他にも、受話器を取ると1964年の東京オリンピックや1970年に大阪で開かれた日本万国博覧会の音声が流れる電話を開発し、その時代を生きた人々が集まる介護ケアセンターでの話がはずみます。子供向けには、みんなで手をつなぎたくなる、タッチセンサー付きのぬいぐるみも開発しました。

 2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックではあらゆる違いを認め合う社会が実現してほしい。そのためにアートとテクノロジーの融合によってできることについて、研究をしています。

ボタンを押していろんな研究を見てみよう