被災と復興の「証人」になる
対人支援の10年プロジェクト

#014
人間科学研究科 教授村本 邦子[写真左]
人間科学研究科 客員教授団 士郎[写真右]

 東日本大震災は多くの人命をい、助かった人にも想像を絶する、混乱をもたらしました。それは今もなお続き、時間の経過とともに複雑化しています。

 私たちにできることは、「関心を持って見続ける」こと。それがに繋がると考えました。現地の方々との関係を構築するために10年続けると決めて、「」を開催することにしました。これにより地域の人々が自然に集まり、ひとときをともに過ごしたり、何気ない会話を交わす場所を作ることができました。

 「の物語」は家族にまつわるさまざまな物語を描いたもので、震災や災害が扱われている訳ではありません。他の家族の物語を読み「こんな思いで生きている人がいるんだ」と共感することで、自分の世界をらせることができるのです。

 「以前は言えなかったけれど今なら話せる」「来年はこうしたい」などしてきたからこそ、聞くことのできた声が沢山あります。

 一対一で時間をかけて支援していくのではなく、関心を持って見続けること。「と復興の証人」として今後も活動は続きます。

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