」とともに生きていく人の
経験、技法を知る。

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先端総合学術研究科 教授 生存学研究所 所長立岩 真也[写真左]
先端総合学術研究科 博士課程後後期課程伊東 香純[写真右]

 人間はみな、い、病気、性的アイデンティティなどの面で人と異なるという「」とともに生きています。病や障害などをもった人がどのように生きてきたかを知り、これからどう生きていくかを考えること、それが生存学であり、2007年に立命館大学生存学研究センターが開設されました。

 そもそも「」と「障害」はどう違うのでしょうか?「病」とは痛み、苦しみであり死に至らされることのあるものです。それに対して「障害」は、できないこと、形・行動・生活の様式が異なること、他から害を与えられたものです。また、障害における「できないこと」は他の人が替わりにすることで補えるかもしれませんし、それをうよう社会を変えることが「生きる」手助けになるかもしれません。

 同研究センターでは大学院生などの若手研究者が世界のの組織を訪れ、についてインタビューを行なうなど調査を行なっています。また、京都・キャンパスにある施設内には「生存学」にかかわる書籍、機関紙、当事者の証言などが4万点以上あり、ウェブサイトでも公開しています。このように記録を保持し続けることも、研究センターの重要な役割だと考えます。

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