先進技術で描く、運動が日常になる未来

#016
情報理工学部 教授西浦 敬信[写真左]
スポーツ健康科学部 教授伊坂 忠夫[写真中]
スポーツ健康科学部 教授塩澤 成弘[写真右]

 少子高齢化にって介護や医療にかかる負担が増大する現代、「健康寿命」を延ばすことは国の重要な課題の一つになっています。この研究は、「空間」を切り口に運動の日常化を実現し、健康寿命を延ばすことを目指しています。

 例えば「スマートウェア技術」の研究では「心と体の状態を計測できる服」の開発に取り組んでいます。着るだけで、意識せずに、体温や発汗、呼吸、心拍数などをリアルタイムで計測することができる下着を開発しています。

 また、「空間シェアリング技術」の研究では、「運動したくなる空間」を作るために、特別な超音波スピーカを開発しています。音の伝わる方向と範囲を自在にコントロールして「音のスポットライト」を作ることで、一つの空間内にまったく異なる音領域を作ることができます。例えば、高齢者と若者、子どもが同じグランドにいながらそれぞれに適した運動指導を音声で受けることが可能になります。さらに、この技術を発展させることで、美術館で同じ絵をみている親子が別々の音声ガイドを聞いたり、車内の運転席、助手席、後部座席でそれぞれを気にせず異なる音を再生したりすることも可能になります。

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