コーヒーの芳醇な香りがただようカフェパラン。

産地がわかるフェアトレードのスペシャルティコーヒー（※）を気軽に味わえるセルフスタイルカフェだ。
お店のオーナーは、立命館アジア太平洋大学二期生の松本亜季さんと余座潤美さん。開学間もないAPUで、一期生とともにさまざまなことを一からつくり上げた経験や、そこで得たつながりが、今の仕事にも活かされているという。

　　　　　

「ただコーヒーを飲んで帰るだけのカフェではなく、人と人をつなぐ場所にしたい」とコーヒーのワークショップや、沖縄米軍基地問題について考える勉強会などを開催している。「ここで人が出会い情報交換することで、悩みを共有したり、解決したり、議論し合ったりと新たな結びつきが生まれています。店内のチラシ、掲示板や文庫を見て、他人事ではないと感じて勉強会に参加される方もいらっしゃるんですよ」。

今、おふたりは界隈のお店や学生と協働しながら、地元を盛り上げるまちづくりプロジェクトを進めている。このプロジェクトには立命館大学朱雀キャンパス公開講座「シネマで学ぶ『人間と社会の現在』」も参加している。
「シネマを見て、そのあとJR二条駅界隈のお店に足を運んでもらうなど、もっとこのまちを楽しんでほしい。何度も足を運んでもらえるようにポイントカードも発行しています。今後は、MAPを作ったり、駅前で手作りマルシェを開いたりできたらと考えています。点で存在しているお店をつなぐことで、界隈の人が交流し、人の顔が見える住みよいまちになっていったら」。

美味しい一杯のコーヒーがいただけるのは、地球環境、世界経済などありとあらゆる関係と、人のつながりがあってのことだと話されるおふたり。「人と人とのつながり」それが地域へ、そして世界への思いの原点になっている。

※カッピングというコーヒーの味を評価する審査基準を満たした、高品質を保証するコーヒー

　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　店内にある文庫スペース

＜取材こぼれ話＞
余座さんは今「シネマで学ぶ」の企画に関わっておられます。今秋、「コーヒーとシネマの共通点からその必要性と効用をひもとく」というテーマで映画を上映予定。講座終了後にはロビーでカフェパランのスペシャルティコーヒーとお茶菓子がいただけます。お店は立命館大学朱雀キャンパスより徒歩３分。