仲間のために跳んだ大舞台!
木村建人さん(文学部4回生)
袋野那美さん(法学部4回生)
dig up treasure チームEO-CENCe
「Double Dutch Delight Japan 2011」優勝
「第20回ダブルダッチ・ホリデークラシック」3位
ダブルダッチを始めたのは、二人とも大学に入ってから。特殊な競技なので経験者が多いと思われがちですが、ほとんどの部員がダンス、体操経験もない未経験者です。
dig up treasureは、5つのチームに分かれています。私たちは、チーム「EO-CENCe」として活動していました。
チームを結成して3年が過ぎた今、メンバーは家族のよう。いい所も悪い所もみんな知っているし、信頼しています。相手が何を考えているのかもわかるぐらいです(笑)。この信頼関係が実はとても大事で、これがしっかりしていないといい演技ができないだけではなく、ステージでのオーラも違ってきます。
昨年の10月、私たちは念願だった全国大会に出場。12月には、世界大会でパフォーマンスを披露することができました。
実は、一昨年、練習中の事故で部員の一人が怪我をしました。部は休部となり、しばらくの間、活動ができませんでした。怪我をした部員の快復を祈り、それまで目標にしてきた「全国大会出場」という夢も一度は諦めました。
「最後にもう一度、チャレンジしたい」と決心したのは、昨年の夏。私たちが大会に出場することで、怪我をした部員の励みになればと思いました。それでこそ、3年間続けてきたことに価値があるのではないかと思ったのです。そこでもう一度チームのみんなで集まり、練習を始めました。「勝ちたい、優勝したい」ではなく、「力になれば」と祈りを込めて挑みました。
Q:全国大会で優勝した時の感想を教えて下さい。
木村さん:
パフォーマンスが終わった時は、もうこれ以上いいものは出ない!と思いました。ミスもなく、めちゃくちゃ気持ちを入れてみんながパフォーマンスをしていたので、「これで無理なら無理なんだ」と思い、結果を待っていました。3位でも2位でも名前を呼ばれなかったのでもうダメだと思っていましたが、優勝したと知った時は本当に嬉しかったです。「やってきた甲斐があった」と思いました。
袋野さん;
とにかく、大会をすごく楽しむことができました。「後悔はない」と思うくらいやりきったので、「このパフォーマンスで終われるなら本望かな」と思っていました。優勝が決まった時は、大会に向けて準備してきた期間を思い出しました。いっぱい泣いたことやたくさん話し合ったこと・・・すべてひっくるめて、本当に嬉しかったです。
Q:その後の世界大会のステージはどうでしたか?
木村さん;
ダブルダッチが生まれたハーレムが舞台。伝統あるアポロシアターのステージに立つと、とても新鮮な気持ちになりました。
お客さんはほとんどがアメリカの方で、本場のダブルダッチの世界。みなさんとてもノリがよく、会場を盛り上げてくれていたので、気持ちよくパフォーマンスをすることができました。
袋野さん:
一回生の時から目指してきた舞台。夢で終わってしまうのかなと思ったこともありました。ずっと一緒にやってきたメンバーとこうして実際にステージに立つことができ、ダブルダッチができることがとても嬉しかったです。大切な仲間ができたことが何よりも幸せなことなんだと実感しました。
木村さん 袋野さん:
怪我をした部員は現在も入院生活を送っています。「力になれば」と挑んだ大会でしたが、私たちが力をもらったような気がします。春休みには、みんなで報告に行く予定です。
木村さん(左)と袋野さん(右)
Q:今後の目標をお願いします。
木村さん:
今後もダブルダッチを続けていきたいです。まだまだ普及していないスポーツですが、こんなに素晴らしいスポーツはないと思っています。
お互いの息が合わないとできないし、何よりも思いやりが必要。お互いを信頼しているという礎から成り立っています。ダブルダッチが普及すると、いじめもなくなるのではないかと思うくらいです。
まずは、小中高、教育機関にダブルダッチを取り入れてもらいたいと思っています。その目標に向けてアプローチしていこうと思っています。
袋野さん;
私は春から社会人として、新たなスタートをきります。自分がお世話になったこのサークルがずっと続いていってほしいと願っていますし、後輩にもたくさん色んな経験をしてもらいたいと思っています。今後も大会の応援など、OGの一人として携わっていきたいですね。ダブルダッチの普及活動にも参加していこうと思っています。
dig up treasureは、5つのチームに分かれています。私たちは、チーム「EO-CENCe」として活動していました。
チームを結成して3年が過ぎた今、メンバーは家族のよう。いい所も悪い所もみんな知っているし、信頼しています。相手が何を考えているのかもわかるぐらいです(笑)。この信頼関係が実はとても大事で、これがしっかりしていないといい演技ができないだけではなく、ステージでのオーラも違ってきます。
昨年の10月、私たちは念願だった全国大会に出場。12月には、世界大会でパフォーマンスを披露することができました。
実は、一昨年、練習中の事故で部員の一人が怪我をしました。部は休部となり、しばらくの間、活動ができませんでした。怪我をした部員の快復を祈り、それまで目標にしてきた「全国大会出場」という夢も一度は諦めました。
「最後にもう一度、チャレンジしたい」と決心したのは、昨年の夏。私たちが大会に出場することで、怪我をした部員の励みになればと思いました。それでこそ、3年間続けてきたことに価値があるのではないかと思ったのです。そこでもう一度チームのみんなで集まり、練習を始めました。「勝ちたい、優勝したい」ではなく、「力になれば」と祈りを込めて挑みました。
Q:全国大会で優勝した時の感想を教えて下さい。
木村さん:
パフォーマンスが終わった時は、もうこれ以上いいものは出ない!と思いました。ミスもなく、めちゃくちゃ気持ちを入れてみんながパフォーマンスをしていたので、「これで無理なら無理なんだ」と思い、結果を待っていました。3位でも2位でも名前を呼ばれなかったのでもうダメだと思っていましたが、優勝したと知った時は本当に嬉しかったです。「やってきた甲斐があった」と思いました。
袋野さん;
とにかく、大会をすごく楽しむことができました。「後悔はない」と思うくらいやりきったので、「このパフォーマンスで終われるなら本望かな」と思っていました。優勝が決まった時は、大会に向けて準備してきた期間を思い出しました。いっぱい泣いたことやたくさん話し合ったこと・・・すべてひっくるめて、本当に嬉しかったです。
Q:その後の世界大会のステージはどうでしたか?
木村さん;
ダブルダッチが生まれたハーレムが舞台。伝統あるアポロシアターのステージに立つと、とても新鮮な気持ちになりました。
お客さんはほとんどがアメリカの方で、本場のダブルダッチの世界。みなさんとてもノリがよく、会場を盛り上げてくれていたので、気持ちよくパフォーマンスをすることができました。
袋野さん:
一回生の時から目指してきた舞台。夢で終わってしまうのかなと思ったこともありました。ずっと一緒にやってきたメンバーとこうして実際にステージに立つことができ、ダブルダッチができることがとても嬉しかったです。大切な仲間ができたことが何よりも幸せなことなんだと実感しました。
木村さん 袋野さん:
怪我をした部員は現在も入院生活を送っています。「力になれば」と挑んだ大会でしたが、私たちが力をもらったような気がします。春休みには、みんなで報告に行く予定です。
木村さん(左)と袋野さん(右)
Q:今後の目標をお願いします。
木村さん:
今後もダブルダッチを続けていきたいです。まだまだ普及していないスポーツですが、こんなに素晴らしいスポーツはないと思っています。
お互いの息が合わないとできないし、何よりも思いやりが必要。お互いを信頼しているという礎から成り立っています。ダブルダッチが普及すると、いじめもなくなるのではないかと思うくらいです。
まずは、小中高、教育機関にダブルダッチを取り入れてもらいたいと思っています。その目標に向けてアプローチしていこうと思っています。
袋野さん;
私は春から社会人として、新たなスタートをきります。自分がお世話になったこのサークルがずっと続いていってほしいと願っていますし、後輩にもたくさん色んな経験をしてもらいたいと思っています。今後も大会の応援など、OGの一人として携わっていきたいですね。ダブルダッチの普及活動にも参加していこうと思っています。
- 取材・文
- 荒木 友理香(政策科学部3回生)