楽しいコミュニケーションを生み出すツール、R-it!
中村圭佑さん(経済学部4回生)
第4回Rマークプロモーションコンテスト(グッズ部門)最優秀賞、会場賞を受賞!
今回、私が最優秀賞、会場賞をいただいた作品、R-it!は、見た目はただの付箋に見えますが、そうではなく“遊んで使える付箋”です。その人によって何通りもの使い道がある多彩な魅力を持つ付箋です。ファイルに貼ってインデックスにしてもよし、文房具に貼って自分だけのオリジナル文房具を作ってもよし。Rマークの中の空間には、文字も書けるので、例えば自分の名前を書いてパーティー用のコップに貼れば、一目で誰のものかわかりますし、ちょっとしたアクセントにもなると思います。
「R-it!」は、どちらかというと“女の子が使いやすい”女の子目線で発案したグッズです。今までのRマークやRグッズは、立命館のシンボルカラーである「エンジ色」のイメージが強いと思いますが、もっとカラフルに色のバリエーションがあるグッズがあっても楽しいと思ったんです。色がたくさんあると使いやすいし、手に取ってもらえるのでは、と考えました。ゼミの女の子にリサーチした意見も参考にさせてもらいましたね。
このコンテスト自体は1回生の時から知っていたので、出場したいと思っていましたが、案が思い浮かばなかったり、書類選考で落ちてしまったり。でも大学生活の最後に挑戦してみようと思ったんです。1回生からずっと心の片隅にひっかかっていたこのコンテストに。プレゼンテーションは普段の授業でもやっていましたが、いつものグループ発表と違い、今回は完全に個人で発表しなければいけません。さらにプレゼンテーションの時間も2分と決まっていたので、限られた時間の中で、R-it!をわかりやすく、かつ魅力を最大限に伝えるためにはどうするべきなのか、悩みました。でも、幼い頃からアイディアを出すのはとても好きでしたし、今でもスケッチブックに思い付いたアイディアをメモしたりもしています。だからR-it!を構想するところからプレゼンを考え発表するまで、本当に楽しかったんです。アイディアを生み出す楽しさ、そしてそれを伝える難しさとやりがい。それに気づけたことが、このコンテスト最大の収穫です。
このコンテストもですが、普段のプレゼンテーションや入学試験、就職活動での面接、また日々の会話や電話やメールなど、すべて誰かに自分の考えを伝える機会ってたくさんありますよね。なるべくシンプルに、かつ相手のことを考えながら、相手の求めている情報は何か、相手に分かりやすい説明をしているかを自分で省みる。社会人になっても、そういった気持ちで“伝える”ことはとても大事だと思います。
今回の経験を活かし、これからも誰かに、自分の考えやアイデアを伝え続けていきたいと思います。また、このR-it!を通して、新たに人と人の会話が生まれてくれれば、嬉しいと思います。
- 取材・文
- 川本夏見(文学部2回生)