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482 -  “縁側”で人と人をつなげたい

“縁側”で人と人をつなげたい

小辻寿規さん(先端総合学術研究科公共領域 一貫制博士課程5回生)写真:右
つながるKYOTOプロジェクト代表
「脱・無縁社会」を目指し、地域の居場所をサポート

  • No.482
  • 2013年1月16日更新
 2008年、京都市は従来の縦割り行政を排し、京都市の未来のまちづくりについて、市民が主体的に議論、運営、提言、行動する市民組織「京都市未来まちづくり100人委員会」を設立しました。

 委員会には、当時、市民が考えたテーマ別に12のプロジェクトチームが存在し、私は「人をつなぐ福祉のコミュニティづくりチーム」の一員として活動していました。このチームでは、高齢者の孤独死や孤立を防ぐ「地域の見守り体制」を提言してきましたが、まずは、孤独を解消する場の創出という観点から、“まちの居場所(まちの縁側)”と呼ばれる地域住民の社交場に着目し、居場所が生み出す“つながり”の効果や居場所支援についてテーマを定めました。居場所づくりやサポートを実行するため、2010年5月、「人をつなぐ福祉のコミュニティづくりチーム」は、産業社会学部社会調査士実習クラスと協働で、「つながるKYOTOプロジェクト」を立ち上げました。私は、このプロジェクトの代表を務めています。

 「つながるKYOTOプロジェクト」は、失われた人のつながりを取り戻し、「脱・無縁社会」を目指すとともに、京都から情報を発信することで日本をつながりの豊かな国にすることを理念としています。具体的な活動としては、地域に存在する居場所について、どの地域にどんな居場所があるかを調査します。また、地域と交流したい、誰かと話しがしたいけれど相手が見つけられない人などに、居場所を知って利用してもらうため、居場所情報をホームページや「まちの縁側マップ」などで紹介しています。居場所の運営者は、地域の財団法人や住民の方々です。運営者のみなさんが抱える問題を解消するために、運営費の調達やボランティアの確保、利用者の呼び込みなどについて提案を行っています。また、まちの居場所塾やシンポジウムを開催し運営者同士のネットワークを構築し、情報共有や相乗効果を促しています。

  

 居場所運営の目的は、人や社会との“つながり”をつくることです。主に食事会や健康講座、勉強会などが催されています。また、軽食も低価格で提供しているため、喫茶店として利用することもできます。利用者は、高齢者、子ども、子育てをするお母さん、障がいをもった人など、利用者の制限はなく、幅広い年代の人々が立ち寄ることができ、集まった人同士が気軽に話せる空間になっています。

 居場所を運営しているみなさんは、今後どのようにしていきたいかという夢を語られる上で、私たちと意見や考え方がぶつかることもあります。それは、お互いに真剣に考えているからであり、私自身もそういった相手の姿に刺激を受け、姿勢を正される思いになる時があります。

 
 
 2011年10月15日(土)、本プロジェクトは京都市が開催する京都市自治記念式典にて「未来の京都まちづくり推進表彰(いのち)」を受賞し、昨年10月、NPO法人として認可されました。これからも、居場所づくりを継続するための取り組みや、地域と関わりたいと思っている人が身近に参加できるまちづくりを推進していきたいと思っています。また、行政と居場所、居場所と居場所、それぞれの架け橋として、これからも“つながり”を深めていきたいです。


つながるKYOTOプロジェクト理事
諸岡 聖さん(先端総合学術研究科1回生)のお話
 
 トップ写真:左

居場所には、多くの人が集まり、学生の姿もよく見られます。そこに行くと必ず誰かが居て、新たな出会いが生まれます。1人で訪問しても、利用者同士を紹介してくれるといった運営者側の仕掛けも魅力の一つです。世代を超えたコミュニケーションの場としても活用されて、私も誰かに話を聞いてほしい日は、ご飯を食べに足を運んでいますよ。

京都市の縁側情報はコチラで確認いただけます。
【つながるKYOTOプロジェクト ホームページ】
http://datsumuensyakai.jimdo.com/


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私たちは、月に1度程度「まちの居場所」塾や健康講座を開催しております。
「つながるKYOTOプロジェクト」の活動に興味をもっていただいた方は、ぜひ参加してみませんか?下記までお問い合わせください!ご連絡をお待ちしています。
【お問い合わせ先】
machi.ibasyo@gmail.com (事務局担当 諸岡) @は半角に変更してください。


【つながるKYOTOプロジェクト主催イベントのお知らせ】

●ふれあいサロン上京“健康増進”井戸端会議(第7回)
日時:2013年1月24日(木)13時30分~14時30分
場所:ふれあいサロン上京
    京都市上京区堀川通今出川下る西陣織会館西側 西陣公団1階北側
ファシリテーター:
つながるKYOTOプロジェクト 萩原三義、小辻寿規、諸岡 聖

●第2回「まちの居場所」塾
日時:2013年1月28日(月)18時~20時
場所:立命館大学 衣笠キャンパス創思館406教室
①まちの居場所運営のコツ
  丹羽國子 氏(「まちの学び舎ハルハウス」代表)
②まちの居場所シンポジウムの趣旨 
  後藤玲子 氏(立命館大学先端総合学術研究科教授)
③参加者による「まちの居場所」に関する意見交換

 
  • 取材・文
  • 岡戸 亜沙美(産業社会学部2回生)

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