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527 -  相手の気持ちになって考えられる社会福祉士に

相手の気持ちになって考えられる社会福祉士に

(左から)橋本尚子さん・大澤幸さん(ともに産業社会学部4回生)
産業社会学部社会福祉士課程にて、国家資格に挑戦中!

  • No.527
  • 2013年6月4日更新
・ 社会福祉士とはどのような資格ですか?

平成元年につくられた、社会福祉業務に携わる国家資格です。資格がなくても社会福祉の業務に携わることはできますが、この資格は専門的な知識や技術を持って福祉を必要としている人たちに接することができるので、とても重要であると感じています。社会福祉士は、福祉に関する助言やサポート、他機関との連携など相談援助が主な仕事です。最近では社会福祉士の配置が義務付けられている地域包括支援センターという機関ができるなど、資格の活用の幅が少しずつ広がってきています。

(橋本さん)
私は、社会福祉士の仕事の中でも、医療ソーシャルワーカー(MSW)を目指しています。 MSWとは、病院で患者さんの経済面や社会心理的な問題の解決や調整をする仕事です。最近、多くの病院が社会福祉士の資格を採用条件にしています。母が病院で働いていてこの仕事について知り、実際にMSWの方にお話を伺って、なりたいと思うようになりました。そして、社会福祉士の受験資格が取得できるこの学部を選びました。

・ 社会福祉士課程ではどのような事を学んでいくのですか?

社会福祉士課程の講義は2回生前期から始まります。福祉専攻の先生だけでなく実際の現場で働いている方々が教えてくださり、座学だけでなくグループワークで事例を検討したりしています。3回生になると、高齢者・児童・障がい者など、学びたい領域に分かれ、10人以下のゼミで、夏にある実習に向けた勉強を始めます。私たちは高齢者施設で実習を受けるクラスに所属し、実際に高齢者施設に見学に行ったり、車いすに乗る体験もしながら実習に備えていきました。夏の実習は約1か月間、一人ひとり違う施設で行いました。

・ 実習に行ってみてどのように感じましたか?

(大澤さん)
私が行った施設では、利用者の方々が実際どのように暮らしていらっしゃるかを知ることから実習は始まりました。途中から生活相談員の方に同行させてもらい、相談援助や他機関との連携といった社会福祉士の業務を勉強させてもらいました。最後には、個別支援計画を立てるため、担当する利用者さんを1人決めて、今までの対応歴が書かれたフェイスシートを見ながら、その方が必要としていることを見つけ出していきました。そしてどのようにしたら支援できるか考え、実際に了承を得てから実行させてもらいました。実習に行ってみて、自分の未熟さや不甲斐なさを感じていましたが、実習生だからこそできることがあると考え方を変えていきました。利用者の方のコミュニケーションを促そうと、鶴の折り方を何種類も覚えていって披露したときは、みなさんが喜んで折り紙や昔の遊びの思い出を話してくださり、職員の方からも褒められてとても嬉しかったです。栄養士の実習や教育実習で来ている学生もいて、実習生同士で情報交換をできたのもよかったです。

(橋本さん)
私は地域包括支援センターに実習に行きました。施設とは違い在宅の方を対象にしているので、実習はお宅に訪問するのに同行させてもらうことが中心でした。毎日次々に新しい疑問が生まれ、職員さんがそれをどう解決していくのかを間近で見られてとても勉強になりました。併設していたデイサービスでも、こちらの働きかけで利用者さんが笑顔になっていくのを見て、社会福祉士になりたい気持ちが一層強くなりました。
      

・実習を終えて

実習後はそれぞれ記録をまとめながら、12月に施設でお世話になった方々をはじめ社会福祉士課程の皆が集まる実習報告会があるので、それに向けての準備に励みました。ただ実習に参加するだけでなく、実習を振り返り他の人の経験も知ることでさらに学びが深まり勉強になりました。

私たちは実習に行く前から実習を楽しみにしていました。実習を終えて、本当に良い経験がたくさんできて、行って良かったと思います。実習に行ったからこそ、相手の気持ちになって今どんなことに困っているのか、どうしたら今よりも少しでも幸せな気持ちになっていただけるか考えるようになりました。他の人、他の機関と連携して問題を解決した経験も、これからいろいろなところで役に立っていくと思います。社会福祉士の試験が1月にあるので資格取得に向け頑張っていきたいと思います。
      

  • 取材・文
  • 鈴木裕加(産業社会学部3回生)

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