Career NetworkingOBOG会紹介

4期生によるOBOG会が開催されました

フィールドワークをコーディネートしてくださいました4期生の名畑成就さん(株式会社内田洋行 執行役員)のレポートです。

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2023年12月2日(土)~3日(日)、4期生によるOBOG会を開催、今回は島根県出雲市・安来市を6名で訪問しました。

【スケジュール】
■12月2日(土)
稲佐の浜・上宮・出雲大社・神門通り散策・万九千神社・出西窯・さぎの湯温泉「竹葉」
■12月3日(日)
足立美術館・松江城

島根県ではこの時期、神在月(かみありつき)といわれています。旧暦10月で、全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲の国に集まる月で、他の土地では神様が留守になるので神無月といいますが、出雲では神在月と呼びます。 
神々が集う出雲の各神社では「神迎祭(かみむかえさい)」に始まり、「神在祭(かみありさい)」そして、全国に神々をお見送りする「神等去出祭(からさでさい)」が行われます。

今回は、出雲観光協会にガイドさんをお願いし、出雲に伝わる神伝説をしっかりご説明いただき、宿泊は安来市に移動し、伝統ある安来節に合わせた「どじょうすくい」を見学・体験しました。

翌日は、旅館に隣接している「足立美術館」で芸術品と日本庭園を鑑賞、午後からは松江市に移動し、「松江城」の歴史を学びました。

■稲佐の浜
出雲大社の西方1kmにある海岸で、国譲り、国引きの神話で知られる浜。浜辺の奥に大国主大神と建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)が国譲りの交渉をしたという屏風岩があり、海岸の南には、国引のとき、島を結ぶ綱になったという長浜海岸(薗の長浜)が続いています。旧暦10月10日に、全国の八百万の神々をお迎えする浜です。

■上宮(かみのみや)
出雲大社の摂社。旧暦 10 月に全国から集まった神々がここで「神議かみはかり」といわれる縁結びの会議をされるという社。旧暦 10 月 11 日から7日間のみ開門されます。

■出雲大社(いずもおおやしろ)
出雲が神の国・神話の国として知られていますのは、神々をおまつりする古い神社が、今日も至る処に鎮座しているからで、その中心が大国主大神様をおまつりする出雲大社です。大国主大神様は、広く“だいこくさま”として慕われ、日本全国多くの地域でおまつりされています。

大神様は国づくりの最中、農耕・漁業・殖産から医薬の道まで、我々が生きていく上で必要な様々な知恵を授けられ、多くの救いを与えてくださいました。この慈愛ある御心への感謝の顕れが、一つ一つの御神名の由来となっています。今では広く“えんむすび”の神として人々に慕われていますが、この“縁”は男女の縁だけではなく、生きとし生けるものが共に豊かに栄えていくための貴い結びつきです。そして、日本の悠久なる歴史の中で、代々の祖先の歩みを常に見守られ、目に見えないご縁を結んで下さっているのが大国主大神様です。

■神門通り
大鳥居から出雲大社の正門まで続く、約700mの表参道。お土産屋さんや名物の出雲そばやぜんざいなどのお店など、様々なお店が軒を連ねています。

■昼食「看雲楼」
郷土料理『うず煮』を食しました。寒さ厳しい旧暦元旦、福縁を授ける出雲大社の「福神祭」などで祭りを手伝う人たちに振る舞われる料理で、出雲大社の出雲国造家に伝わるおもてなしの味です。

■万九千神社
神在祭に際し、全国から出雲へと参集された八百万神が最後にお立ち寄りになる社です。 八百万神はこの社において、出雲路における神議り(かみはかり)を締め括り、神宴(直会=なおらい)を催し、神在月26日から翌未明にかけて諸国へとお旅立たれます(神等去出=からさで)

■出西窯(しゅっさいさいがま)
1947年に農村工業の共同体構想を掲げた5人の青年と2人の賛助者の協力によって創業。現在も親方を置かず、同人にて運営しており、同人共通の想いは、
「健康なあたたかい暮らしの器作りの願い」
・郷土の土や釉の原料を大切にする仕事。
・手仕事。手の延長の小機器は利用しつつ
・実用の陶。腕を磨いて数多く、安価に
「それぞれを生かし合う温かい集団の願い」
・無自性(おかげさま)の生活、自戒不裁他
ということでした。

■さぎの湯温泉「竹葉」
女将の小幡美香さんは安来節の「どじょうすくい」の正式な伝承者で、「どじょうすくい」の生い立ちや、実際の「すくい」体験をしてきました。

■足立美術館
足立全康(あだちぜんこう)さんによって創設された美術館は、「名園と横山大観コレクション」すなわち日本庭園と日本画が調和された素晴らしい美術館で、日本人なら誰でも分かる日本庭園を通して、四季の美に触れ、「美の感動」に接することができます。

■国宝松江城
松江城は全国に12城しか残っていない現存天守の1つ。現存天守は江戸時代またはそれ以前に建てられ、壊れることなく現代に姿を残す特別な存在です。慶長16年完成の松江城天守は、彦根城、姫路城と並び、近世城郭最盛期を代表する天守として国宝に指定されています。


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