学部長メッセージ 教員紹介
情報科学技術は、社会、産業、教育など、あらゆる分野に浸透した基盤技術になり、インターネットの普及によりその応用領域が急速に拡大しています。
このような情報科学技術の急速な発展に伴い、情報科学や情報工学の基盤技術から応用技術までを深く理解し、それを活用できる高度な技術者・研究者がますます求められています。各国が競ってIT化を推進する中、国際的な競争力を獲得するには、大学院を中心とした高度情報技術者・研究者の養成が必要です。
このような社会のニーズに応えるために、情報理工学専攻では「計算機科学」、「人間情報科学」、「生命情報科学」をテーマの中心とした3つのコースを展開し、情報処理、ネットワークおよびシステムの構築といった基盤技術から、情報メディアや人、さらには知能、バイオにおよぶ応用技術まで、ITの最先端領域における教育と研究を行います。
計算機科学コース
 20世紀の後半より、世界はコンピュータとインターネットの進歩により大きな変貌を遂げつつあり、21世紀は情報の時代であると言われています。21世紀における情報化社会の実現に向けて、高度な情報処理技術、システム技術、ネットワーク技術の確立が不可欠です。計算機科学コースでは、情報科学と情報工学をベースに、コンピュータソフトウェア、ハードウェア、ネットワーク、エージェントコミュニケーション、ヒューマンインタフェース等の研究を行い、いつでもどこでもコンピュータを利用できる「ユビキタス社会」をささえる未来技術の開拓を行うとともに、情報システムやネットワーク分野における高い専門性をもった技術者を育成します。子どもや老人でもストレスなく扱える簡単さ・便利さを備えた計算機システムの開発・管理・運用技術、個人レベルから地球規模の巨大システムまで多彩な情報システム、インターネット・ワイヤレス・モバイル等の情報ネットワーク技術、情報ネットワークを基盤として、「人間と人工システムを結ぶ」、「人工システムを介して人間と人間を結ぶ」新しいコミュニケーション技術を探求し、情報システム・ネットワークを自在に構築・利用できる力を育みます。
人間情報科学コース
 コンピュータの計算能力の向上に伴って、非常に複雑な処理も高速で実行可能となり、人間との関わりがますます深くなってきています。その一つが人間の優れた情報処理能力をコンピュータで実現することであり、もう一つが高度なヒューマン・マシン・インタフェースを実現して、コンピュータと円滑に情報の授受を行うことです。
 前者の立場からは、人間工学や脳科学などを通じた「生体知能」の計測と分析、ソフトコンピューティングに基づいた「計算機知能」の設計と構築、知能ロボティクスを駆使した「機械知能」の解析と実現の三つの立場から研究を進めています。
 一方、後者の立場からは画像・音・文字といった多様な「メディア情報」を自在に表現・加工・提示できる情報環境を構築し、それらの多様な表現手段を用いた、より自然で、表現豊かで、ヒューマン・フレンドリな入出力インタフェースの実現を目指した研究を進めています。
今後さらにコンピュータの計算能力は格段の進歩を遂げると思いますが、人間情報科学コースでは、そうした将来の環境を見据えた、柔軟で優秀な技術者・研究者の育成を目指しています。
生命情報学コース
「ゲノムやプロテオームに代表されるミクロな情報と細胞や生物個体のマクロな実験情報を有機的に統合し、コンピューター上に生体系を再構築する、それにより生命を深く理解し、創薬技術や医療技術が画期的に進歩する。」21世紀はそのような時代になるものと予想されます。本コースでは、このような時代をリードする人材を育成するため、構造生物学特論、分子設計学特論、ゲノム情報学特論、ゲノム創薬科学特論、プロテオミックス特論、応用分子生理学特論、薬理学特論、生物情報処理特論、生体情報学特論、システム生物学特論の10科目、これに全教員による最新研究を紹介する生命情報学特論の2科目を加え、全12科目を開講致します。本コースは、履修科目による確固たる知識の習得と所属研究室における21世紀をリードする研究、教育の場を提供致します。
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