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【EIZO DAYS】大学院生特集vol.01:他大学出身のボクが映像研究科を選んだ決め手は・・・

2018.02.08

EIZO DAYS
- 特別増刊号 映像研究科特集 -

 「大学院」という選択肢について考えたことはありますか?

 研究科の院生に直接「大学院ってどうなんですか?」と聞く機会は意外とないですよね。「EIZO DAYS」では、大学院の取り組み紹介とともに、学部生の皆さんにも大学院進学について考えていただくヒントとして「特別増刊号 映像研究科特集」をお届けしたいと思います。

他大学出身のボクが映像研究科を選んだ決め手は・・・

【vol.01】小泉洋介さん(2017年度映像研究科1回生、関西大学総合情報学部出身)

・立命館大学大学院 映像研究科に進学しようと思った動機は何ですか?

  自分が映画をどうしても作りたかった。しかもちゃんと学んでから作りたかったということがまず前提にあります。時は少し遡りますが、高校の時、サッカー部に所属していました。練習も厳しく、とても辛い時期もありました。そんな私の当時の癒しが「映画」。とにかく笑えるコメディ映画が観たくて。休日となるといつも「笑い」を求めて、レンタルビデオ屋のコメディコーナーを片っ端から借りて観ていました。

  元々そういうこともあって映画に興味があったので、大学では映像について学びたいと学部選びをしました。実はその候補の中に立命館大学映像学部もあり、AO入試も志願したのですが、同じ頃推薦入試で関西大学総合情報学部の枠があると知り、色々悩んで映像学部の受験は辞退しました。

 入学した学部では、プログラミングをやったり、ポピュラーカルチャーについて学んだりと映像にも触れながら充実した日々を送っていました。ただ、一番興味があったはずの「映画」は学べなかった。映画への熱、特に「自分で制作したい」という欲求が日に日に増していくのがわかりました。2~3回生の半年間、学外の脚本講座を受けて、更にその熱は急激に上がりました。自分でシナリオを書いていると、「映像にしたい」と考えるようになります。それはもう書けば書くほど撮りたくなりました。講座が終わったらすぐに就職活動の時期に突入したのですが、「就職する前に、時間と環境を作って映画を作りたい」と本能的に就活拒否モードに。そのまま大学院選びを始めました。

 大学院選びは最終的にうちの映像研究科と武蔵野美術大学で迷いました立命館大学を選んだ決め手はまず「環境」。施設・設備が充実していることはもちろんですが、大学で働く人の対応も印象がまったく違いました。実は私は太秦生まれの太秦育ち。立命館大学が身近にあったということもたぶん理由にあったと思います。そして、(これはあまり大きな声では言えないのですが、)映像学部の授業にもぐって聴講したことがあって、これがとても衝撃でした。「こんなおもしろい内容を授業でやってもらえるんだ!」と興奮しました。先生と学生の距離感もすごく近いという印象でした。立命館映像展(卒業制作展)も観に行きましたね。同世代の作る作品のクオリティの高さに感動したのを覚えています。こう考えると、私は相当立命館に引き寄せられていましたね(笑)

現在取り組んでいる研究の内容について教えてください。

 研究科では院生もほぼ個別指導で映像制作の基礎から教えてもらうことができ、他大学出身の自分にとっては非常にいい環境です。そんな中で、川村健一郎教授品田隆教授に薦められて「芳泉文化財団」の「日本映画の制作・研究の研究助成」という助成金制度に応募しました。これは映画の創作を研究テーマの主体とする大学院の研究室への研究助成で、どの大学院でも応募可能というわけではなく、立命館含め6つの大学院しか応募資格がない。映画制作には資金が一定必要になります。先生方からもアドバイスをいただきながら申請し、助成対象者に何とか選ばれました。

自分が撮りたいのは「コメディ」です。芳泉に申請した映画企画もコメディです。これが修士制作になります。学部4回生の時に企業のCMコンペに応募し、映像を制作して採用された経験はありましたが、映画を作るのは今回が初めてです。初めての映画で助成金がもらえて、しかも研究科で先生たちからほぼマンツーマンで指導をいただきながら、大学の最新機材も使えて制作ができる。こんなに恵まれたことはないです。

先日やっとシナリオが終わりました。それはもう何度も書き直しを言われて、完成まで5ヶ月ぐらいかかりました。撮影は2月から始まりますが、キャストはプロダクション、スタッフは学部生や先生などいろんな方々に協力してもらわないといけない。

人の協力があって映画は完成する。当たり前のことですが、その実感がすごく嬉しい。

 作品は、「カラオケ・アンサンブル」というカラオケ店を舞台にした群像劇。日常生活で映画のネタになりそうなものはすべてネタ帳にメモしていて、これも学部時代の自分の経験をヒントに企画しました。来年2月の「立命館映像展」での上映が初監督作品の初上映というのも、素晴らしく恵まれていますね。とにかくそこでシアターにいる観客を楽しませたい。

観ている人が観てよかったと、シンプルですがそんな風に感動してもらえる映画にしたいと思っています。来年、是非映像展に観に来てください!

 

 学部時代に得た映画制作への欲求が今、映像研究科ではじける直前!といった小泉さんのインタビューでした。映画を制作・研究できる大学院は日本全国見渡してもそうあるものではありません。小泉さんのように、他大学から進学する場合でも、映画制作の基本を学びたいという院生のための環境は用意しています。

 立命館大学大学院映像研究科に興味のある方は、いつでもお問い合わせ下さい!

映像研究科公式HP→https://www.ritsumei.ac.jp/gsia/

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