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私はAO入試で映像学部に入学しました:新入生インタビュー ♯2 高村 夏未さんの場合 <絵コンテ作画型>

2018.06.13

私はAO入試で映像学部に入学しました:新入生インタビュー 

♯2 高村 夏未さんの場合 <絵コンテ作画型>

映像学部の受験を考えている皆さん。

受験方式の中で一般入試については、予備校や塾、書籍などで情報を得ることができ、傾向を知って対策を練ることが可能ですが、AO入試は募集定員も一般入試ほど多くなく、情報が出回っていないため、非常に対策が練りにくい方式だという声をよく耳にします。

学部としても、そういった方々に少しでも学部や入試をしっかり理解した状態で受験に臨んでいただくために、AO入試で合格した新入生へのインタビューをおこない、先輩の声を通じて皆さんに対策を練るための一助としていただければと考えています。2019年度のAO入試募集要項公開(6月下旬予定)を前に、しっかりと予習してみてください!

「映像学部でとことん作りたい」―そんな熱意と意欲のある挑戦者に是非読んでいただき、試験であなたらしさを存分に発揮してもらいたいと思います!



「美大をめざしていた私がオープンキャンパスで映像学部に進路を変更した理由」

私の実家は静岡の、本当に絵に描いたような田舎にあります。いつも海や山を駆け回って遊んでいました。田舎すぎてJRも通っておらず、運賃が少しお高めな伊豆急行に乗るか、親の車で「天城越え」(静岡県伊豆市と賀茂郡河津町の境にある天城峠を越える旅路のこと)をしなければ最寄りの映画館にもなかなか行けませんでした。そんな私が慣れ親しんだ映像といえば、専ら「テレビ」でした。

テレビドラマからたくさんの感動をもらいました。小学生の頃に見た「木更津キャッツアイ」は特に衝撃を受けた、今でも大好きなドラマの一つです。最初は「私もドラマの世界の人にいつか会いたいなぁ」と憧れだけだったのが、徐々に、「自分もこんなドラマを作る側の人間になりたい」と志すようになりました。

それと同時に、絵を描くことも好きでした。小さい頃から大好きなテレビドラマの登場人物や気に入ったシーンをとにかくスケッチブックに描くというちょっと変わった趣味があります。本当に趣味でやっていたので、スケッチの仕方などは我流でしたね。

大好きなドラマを描くことが本当に好きで、ひたすら描きます。


そんなことで高校卒業後の進路を考える段階になり、最初は美大を目指しました。デッサン教室にも通い、初めて1から絵について学びました。ただ、絵を描くことは好きだったけど、じゃあこれをそのまま自分の仕事にしていきたいのかといえばちょっと違う。美大をめざしつつも、少しばかり違和感があり、初心に返って「テレビ」=「映像」のことを学べる大学をもう少し探してみようと、高校2年生で立命館大学映像学部のオープンキャンパスに参加しました。

あまり予備知識なく参加した自分でしたが、この学部の魅力がとても新鮮に感じました。そこで自分が感じていた違和感が、「創って終わりでいいのか」ということだったと気付きました。映像学部であれば、創ることはもちろん、マネジメントやプレゼン手法、いかに見てもらうかということについて学べると感じ、急激に興味が湧きました。また、私は「和歌」が大好きで、歴史的な遺産や建物が数多く現存する京都で和歌をモチーフにした映像作品を創れたら素敵だと感じ、映像学部をめざすことにしました。

3年生の6月までずっと部活(陸上部所属)でバタバタしており、部活引退までは本格的な入試対策は練ったりしてきませんでした。しかし、小さい頃から抱き続けてきたテレビや映像への思い、絵を描いてきた経験から、自分がまずめざすべきはAO入試だろうと考え、絵コンテ作画型で対策を始めました。

エントリーシート作成も本格的な面接試験も人生で初めての経験。ここで本当にお世話になったのが当時の担任の先生と副担任の先生でした。先生方にとっても、実技のある試験や芸術系学部の特別入試対策を指導するのは初めてだったようで、色々とリサーチしてくださり、常に「一緒に頑張ろう」と励まし続けてくださいました。絵コンテは宮崎駿監督や新海誠監督の絵コンテ集をテキストにその手法を必死に勉強しました。大まかな設定や展開をいくつか考えておき、どんなテーマにも対応できるよう準備しました。


私は話すのが苦手なので、余った時間内で、できるだけコンテの説明を文字に起こして話す順番などの構想を練るようにしてました

自分にとってネックだったのは面接。元来緊張しやすい性格であったため、頭が真っ白になると関係ないことをしゃべってしまう癖があり、面接練習を試験までほぼ毎日繰り返し、対策を練りました。ここでもどんな質問が来てもいいように、回答パターンをいくつか用意し、応用できるように備えました。

そして迎えた試験当日。絵コンテは何とか形になったと思います。手応えもありました。しかし、面接が「ズタボロ」で(笑)。とにかく面接官が恐いと感じました。入学してからその先生方に会った時、とても優しい先生で、同一人物なのかと面食らうぐらいでした。緊張していると、優しい先生すらすごく恐く感じてしまうのだと思います。プレゼンでは自分の時計を見て時間を測るのですが、そんな余裕もなく終わりました。でも、繰り返しの練習をしていなかったら恐らく絶望していたと思います。

少しの望みは持っていたものの、それでも正直、ダメだと思っていました。高校は校内スマホ禁止だったので、合格発表は先生と職員室で見ることになり、不合格だとわかった瞬間自分はどんな風に泣いて、先生方がどんな風に慰めるかなどを脳内シミュレーションしつつ発表の画面を見ていました。

結果、まさかの合格。周りにいた先生方が大喜びで祝ってくれて、夢なんじゃないかと思いました。先生方と一緒に勝ち取った合格でした。

今は一人暮らしにもようやく慣れ、自炊など頑張ってしながら、学業に勤しんでいます。
大学の授業は、実習がやはり多く、特殊な機材を扱う授業では興奮しながら勉強しています。これは意外でしたが、映像学部にはデッサンの授業もあって、松竹スタジオでその雰囲気に感動しながら楽しくデッサンしています。

将来はテレビドラマの制作に携わりたいです。インターネットコンテンツなどが広まりつつありますが、テレビにしかできないこと、テレビにしかない魅力があります。学校や職場、家族で共通の話題になるのはやはりテレビ。多くの人に観てもらい、多くの人と感動を共有できるドラマを作りたいです!


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高村さんが合格したのは、「絵が得意だった」からではなく、テレビドラマへの思いや高校の先生にここまでの協力を得られるほどの彼女の熱意が映像学部に伝わったからだと考えます。また、美大への希望が変わったきっかけとなったオープンキャンパスでは、しっかりと自分の感受性を働かせて生の映像学部を体感したことが今につながりました。

今年もこのオープンキャンパスは8月4日(土)・5日(日)に開催されます。とても熱い2日間になりますが、是非衣笠キャンパスに足をお運びください! →今年のオープンキャンパス情報はコチラ

そして、AO入試を考えているアナタ、映像学部が気になっているアナタには、以下の日程で説明会も開催します!この機会を活用し、AO入試に関する情報をまず整理し、オープンキャンパスで在学生の先輩や先生を質問攻めにしてみてはいかがでしょうか!?

【映像学部が参加する入試説明会・イベント】

6月23日(土)キャンパス見学会 @京都・衣笠キャンパス 13:00~16:00<事前予約制です!>

※立命館大学入試情報サイトのキャンパス見学会ページでは、映像学部参加について記載はありませんが、全体企画の後に映像学部説明会を開催いたします!

7月15日(日)AO入試説明会 @東京・立命館東京キャンパス 14:00~16:00(13:30~受付)

7月16日(月・祝)AO入試説明会 @名古屋・ミッドランドホール 14:00~16:00(13:30~受付)

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