求める人物像・学部ポリシー
社会のあらゆる事柄を
好奇心をもって
探求できる人へ。
経済学は、政治や歴史、地理、宗教、風習、価値観など、さまざまなものとの関連性を踏まえながら、多面的なフィルターで社会を見通す学問です。
そこから見えるあらゆる事柄に対して、「なぜそれが起こっているのか」を、好奇心をもって探求していける人こそ、経済学部が求める人物です。
●人材育成目的
経済学部は、経済学を基軸に社会科学を総合的に学ぶことで、多様性理解力とグローバルな視野を有し、経済センスに裏打ちされた論理的思考力をもって経済社会の諸課題に取り組み、その解決に貢献できる人材を育成することを目的とする。
●入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)
経済学部は、経済学を基軸に社会科学を総合的に学ぶことで、多様性理解力とグローバルな視野を有し、経済センスに裏打ちされた論理的思考力をもって経済社会の諸課題に取り組み、その解決に貢献できる人材を育成することを目的としています。こうした人材育成目的に向けて設定された教育目標とカリキュラムで学ぶため、入学時点において以下の学力、意欲、興味を有することを求めます。
(1)経済・社会の問題を分析するために必要な基礎学力
(2)経済・社会の問題に対する関心と問題解決に主体的に取り組む意欲
(3)他者と協力しながら、ものごとに取り組む意欲
(4)論理的なものの見方・考え方に対する興味
●学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
経済学部は、人材育成目的に照らし、3 つの分野の9 点を身に付けるべき能力として教育目標と定めます。学部則に規定する所定単位の修得をもって、教育目標への到達とみなし、学士課程学位を授与します。
教育目標
経済学の学びに関して
(1)経済問題の分析に必要な基礎知識と技法を身に付けている。
(2)経済学を理論・政策・歴史の観点から学び、論理的な思考と俯瞰的なものの
見方ができる。
(3)経済学の知識、思考方法を現実の経済問題の分析に応用することができる。
総合的な学びに関して
(4)法律、経営などの他の社会科学や教養に関心を持ち、幅広い分野の考え方を
理解することができる。
(5)外国語の学び、あるいは国際的課題の考察を通じ、グローバルな視野と多様
性理解力を身に付けている。
(6)自ら立てた仮説を検証し、その修正を行いながら、客観性を備えた自分の
意見をもつことができる。
(7)自らの見解をわかりやすく母国語または外国語で伝えることができる。
社会の構成員としての学びに関して
(8)自ら課題を発見し、他者との協働により課題解決に取り組むことができる。
(9)倫理観と責任感を持ち、意見の違いや立場の違いを理解し、社会の中で調和
のある行動ができる。
●教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
経済学部は、教育目標の達成のため、以下の教育課程を編成・実施します。
1.専攻制による学び
経済学部では、グローバル化した経済・社会に対する深い洞察力と多様性理解を、外国語と経済学教育に加えて海外留学・海外フィールドワーク等を通じて磨きます。学生は経済専攻と国際専攻のどちらかの専攻を選択します。経済専攻では、経済学を基軸とした総合的な学びの中で教育目標への到達を目指します。国際専攻では、外国語学習と海外留学・海外フィールドワークを重視し、グローバル人材の養成を主軸において教育目標への到達を目指します。
2.カリキュラムの基本構造
経済学部で学ぶ科目は、大きく分けると「専門科目」、「外国語科目」、「教養科目」から構成されています。専門科目については、後で詳しく述べますが、経済学の体系的理解のため、「コア科目」を中心に、基礎から応用へ段階的に学べるような教育課程を編成しています。
(1) 外国語科目
外国語科目には、英語および初修外国語(中国語・フランス語・スペイン語・
ドイツ語・朝鮮語)があります。高度な外国語運用能力を養成することによっ
て、海外留学を促進し、グローバルな視野と多様性理解力の獲得を目指します。
(2)教養科目
教養科目は、学部固有の専門科目とは区別される知的な体系を学習することに
よって、自らの専門を相対化し、幅広い教養に裏付けられた世界観を形成し、
ものごとを多面的観点から判断する能力を身に付けることを目的にしています。
(3)専門科目(講義系)
講義系の専門科目は「入門科目」、「コア科目」、「ツール科目」、「基礎科
目」、「展開科目」、「キャリア科目」、「特殊講義科目」に分類されます。
「入門科目」では、経済学の全体像を知り、その後の系統履修の方法について学
びます。「コア科目」は、経済学部生として最低限身に付けなければならない経
済学の基礎理論を系統的に学ぶ科目です。「ツール科目」では、数学、情報処理
など専門を学ぶ上で不可欠な知識を修得します。「基礎科目」は、基礎理論を修
得する「コア科目」とユニット制を担う「展開科目」をつなぐ役割を担う科目で
あり、多様な「展開科目」が基礎理論に基づく体系性を有していることを明確に
するための科目となります。「展開科目」は経済学の多様な分野をグルーピング
し、8種類のユニットによって系統性を示す専門科目です。「キャリア科目」
は、「キャリアデザイン」や「簿記入門Ⅰ・Ⅱ」など、キャリア形成を目的とし
た科目分類です。「特殊講義科目」では、経済学の様々な学問領域から、先進的
なテーマあるいは実務的なテーマに関わる知識を修得します。
(4)小集団科目
小集団科目は、グループ学習や双方向型授業を行う少人数でクラスを形成する科
目で、ゼミナールと呼ばれているものです。ゼミナールでは、教員の指導の下で
学生同士が議論し、専門的な研究を進めます。主な小集団科目は、1 回生春学期
の「基礎演習」、1 回生秋学期の「実践経済演習Ⅰ」、2 回生春学期の「実践経
済演習Ⅱ」、2 回生秋学期の「演習Ⅰ」、3 回生時の「演習Ⅱ・Ⅲ」、4 回生時
の「卒業研究」から成ります。「基礎演習」は、1 回生時の学びの中でも中心的
な役割を果たしています。ここではレジュメ(報告のための要約)の書き方、発
表や討論の仕方、論文・レポートの書き方など「大学での学び方」を学びます。
「実践経済演習Ⅰ・Ⅱ」では、本格的な演習活動を始めるまでの動機付けと準備
学習を行います。「演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」では、学生の問題関心と研究テーマに沿っ
て、教員の指導の下に学生が主体的に学びます。「卒業研究」では、大学生活の
集大成である卒業論文等を作成し、卒業時における学びの質保証とします。
(5)ユニット制
ユニットとは、一定の関連性と系統性を持つ科目パッケージであり、経済学が多
様な分野を持つことを可視化する役割も持っています。学生は、ゼミ教員による
履修指導の下で、ゼミの学習内容と深く関係するユニットの科目を履修すること
で、学びの体系性が保証されます。学生が選択する研究テーマによっては 、複
数ユニットの学びを進める場合もあります。
(6)専門キャリアプログラム
経済学部生のキャリア形成の中でも高度の専門性を求められる分野に関して、
専門的キャリアの意識付けを行うため、専門キャリアプログラムを設置してい
ます。