MENU

TOPICS & EVENTS

02.22

NEWS

2022

「失敗してもいい、挑戦しよう。まだ1回生なんだから」 半年間意欲を燃やした研究発表

202216日、1回生向けの少人数授業である実践経済演習Ⅰ(プレゼンクラス)の「クラス交流戦」が、BKCのローム記念館にて行われました。

220221oshio 1

実践経済演習Ⅰとは、1回生前期の入門的な科目で培った成果を、2回生後期から始まるゼミでの研究につなげていく橋渡しとして開講されている科目です。今回の「クラス交流戦」とは、この科目を構成するたくさんのクラスのうち、歴史的視点で議論しプレゼンテーションを行う2つのクラスが企画した合同発表会です。両クラスでは、「より論理的に議論を展開し、グループワーク、プレゼンテーションを行う」ことを到達目標として、とくに歴史的なアプローチを行う経済史学の知見を切り口にしています。 

 

一方のクラス(担当教員:細谷亨)は日本と諸外国の関係を、もう一方のクラス(担当教員:大塩量平)は欧米の経済社会の歴史的な成り立ちをテーマにし、 それぞれ2110月から本発表会に向けて調査と議論を重ねてきました。受講生は数人に分かれ、グループでそれぞれ研究テーマを見つけ、先行研究の整理や論点の絞り込みを行い、独自の議論をまとめたスライドを作成し、プレゼンテーションに臨みます。発表会当日は、両クラスから3グループずつが演壇に立ち、大勢を前にプレゼンテーションを行い、他の受講生との質疑応答も行われました。クラスの枠を越えた受講生が集まる中で、しかも国際学会や演奏会も行われるような本格的ホールでの研究報告という経験は、1回生時にはなかなか得られるものではありません。プレゼンする受講生にとっても、聴く受講生にとっても、ともに貴重で有意義な機会となりました。

 

実は開始前、会場のプロジェクターの故障に見舞われるという思わぬトラブルがあり、修理が長引くにつれ、大会場での報告を前にした受講生には緊張と不安が高まるばかりでした。しかし、ようやく開会すると会場の空気は一変。いよいよ壇上に上がった受講生が報告を始めると、全体が活気に包まれ、白熱した議論が行われました。初めは緊張の面持ちを浮かべていた受講生も、発表では聴衆に伝えようと身振りを用いて説明します。自分の出番が終わっても、必死にメモをとり、質問の機会を今か今かと伺う等、積極的な姿勢が会場では目立ちました。

220221oshio 2

6グループの聞き応えのある発表が終わると、先生方から各グループへのフィードバック、そして優れた発表の表彰が行われ、細谷クラスでは、水俣病に関する研究を行ったグループが、大塩クラスでは、音楽と歴史の関係を考察するグループが、見事優秀賞をとりました。彼らには先生お手製の表彰状が贈呈されました。 他のグループもフィードバックで反省点や新たな発見を得て、さっそく次の機会に意欲を燃やす様子が見て取れました。

220221oshio 3

受講生からは、「研究分野の異なる人に伝える時は、専門用語をかみ砕いて説明し、基礎知識を補いながら説明することが大切だと気付いた」という声や「質疑応答を通して、さらに知識が深まった」、「共同作業を通じて、どのように合意形成を図るか、どのように作業を分担するかといことを学ぶことができた」という声が多く聞こえてきました。また両担当教員からは「大変レベルの高いプレゼンだった。1回生に期待していた水準を大きく超えていて、受講生のこれからが楽しみだ」との講評がありました。

これから1回生の方は、ゼミにおける研究やゼミナール大会に挑戦する機会がありますが、今回の経験を糧に自信をもって歩んでください。 

220221oshio 4 

BACK