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10.27

PEOPLE

2022

海外フィールドワーク(シンガポール市場を学ぶ) 峯俊ゼミにおける海外研修参加報告


221027shinga 1芝田 滉甫さん

学科・回生 経済学科・3回生
出身 静岡県立袋井高等学 

1.フィールドワーク参加を決めた動機

「新しいことにチャレンジしたい」と思い、今回の研修への参加を決めました。コロナ禍で始まった大学生活でしたが、自分が置かれた状況に対して言い訳にせずチャレンジすることを意識してきました。そして、夏休み期間中にゼミ研修旅行を実施する話題が出た際は、未だコロナ禍ではありましたが、海外を訪ねることを希望しました。すると、ゼミでは同じ気持ちの仲間が多く、実現したのがこのシンガポール研修旅行です。私自身は初めての海外となりましたが、シンガポールは世界でも有数の観光地であるため、学生のうちに訪ねてみたいと思っていた国でした。221027shinga 2訪問前からイメージしていたシンガポールの夜景を背景に撮影


2.フィールドワークの内容

今回の研修旅行の目的は、観光先進国であるシンガポールにおいて、現地企業への聞き取り調査や現地踏査を通して、日本の特産品を用いたビジネス展開や観光DXの現状を学び、今後の個人研究やプロジェクト活動に活かすことにありました。
 上記の目的をもとに、現地では主に3つの活動を行いました。第一に、百貨店、高級スーパーマーケット、そしてコンビニエンスストアなどへの市場調査です。私は主に日本製品の売られ方に着目し、高級スーパーマーケットに立ち寄りました。そこで、日本の食品がシンガポールにおいても重宝されていると感じました。第二に、シンガポール企業を訪問し、市場の動向についてお話を伺うことです。訪問したのは、医療を中心にシンガポールで様々な事業に取り組まれているWellnessy PTE. LTD.でした。ここでは、CEOの田宮直人様からお話を伺うことができました。シンガポールの現状や市場分析により固定概念にとらわれない多角的な事業展開は、どれも私にとって驚きでした。特に、日本の自治体(山口県宇部市)と協働で取り組まれているスマートウェルネスシティ構想は、私が普段ゼミで研究していることと共通点が多く、大変勉強になりました。そして第三に、統合型リゾート(IR)であるセントーサ島を訪ね、コロナ禍での観光事業の展開やDXの活用などについて知ることです。今回は、主に観光客の視点で体験・経験をしてきました。これにより、シンガポールは都市というイメージが強いですが、その中で自然と融合したアクティビティが豊富であり、観光事業として展開されていることがわかりました。また、英語でのコミュニケーションに戸惑うことがありましたが、多言語表記や音声案内が整っていたため、観光客にとって過ごしやすい地であることを感じました。221027shinga 3-4       Wellnessy PTE. LTD. 田宮直人様による特別授業を受けています。

 221027shinga 5セントーサ島 Universal Studios Singaporeを訪問しました。


3.現地の生活

【生活】
 今回の宿泊先は、滞在期間すべてホテルでした。観光地ということもあって設備が整っており、不自由のない滞在でした。移動手段は、主に地下鉄です。訪問前は、アジア圏はバイク社会であると想像していました。しかし、バイクを目にする機会は少なく、自動車の交通量が多いと感じました。シンガポールで自動車を所有することは難しいと思っていたため、意外な一面をみることができました。また。地下鉄は日本よりも整備されており、23分に1本の間隔で走っていました。

【気候】
 滞在期間中は、曇りの日がほとんどでした。湿度が高く、気温は日本の8月下旬と同じような体感でした。しかし、日本よりも紫外線を強く感じるため、サングラスと日焼け止めは必須です。221027shinga 6日傘・帽子・サングラスは必着、水分補給は必須です。

【食事】
 シンガポールは多民族国家ということもあり、世界各地の料理を食べることができます。その中でも、中華や東南アジア系など、香辛料やスパイスの効いた料理が多かったです。ホーカーと呼ばれるフードコートのような場所が多くあり、現地の方が多く利用していました。ホーカー(屋台)では様々な料理店が立ち並んでいましたが、特に小籠包と水餃子が大変おいしく、印象に残っています。221027shinga 7ホーカー(屋台)での食事です。


4.現地での体験

生活面でも記述しましたが、シンガポールは交通網が整備されていました。本研修では移動することが多く、何度も地下鉄に乗りました。ですが、路線図もわかりやすく、ほぼ迷うことなく目的地へ着くことができました。また今回は乗る機会がありませんでしたが、路線バスも多く見かけました。

その中でも印象に残っているのはタクシーです。利用前は、海外でのタクシー移動について不安に感じていました。しかし、シンガポールではタクシーへの取り締まりが厳しく、安全、かつ適切な料金で移動することができます。料金は日本よりも安く感じました。私が乗車したタクシーでは、現地の交通事情や街の構造についてのお話を聞くこともできました。また、タクシー配車アプリを使うことにより、効率的な移動が可能となりました。

 

5.フィールドワークを通して身についたこと・印象に残ったこと

 フィールドワークに参加する目的であったチャレンジすることはもちろん、日本語ではない言葉でコミュニケーションをとることについて楽しさを感じました。意思疎通ができた時の嬉しさだけでなく、伝わらないときにどう伝えるか試行錯誤をしている時も楽しいと思うことができました。日本では海外の方がいたとしてもコミュニケーションをとる機会は少なく、海外に行くことで得ることができた経験だったと思います。

 

6.フィールドワークに参加して良かったと思うこと

 初めての海外ということもあり、全てのことに新しさがありました。初めて海外から日本を見ることができ、これによって、日本は進んだ国という固定概念が崩れていきました。その中で日本の良いところ、悪いところも発見することができ、私の将来へ向けての視野が広がったように感じています。このような経験ができ、今回の研修に参加して良かったと強く思います。

 

7.後輩へのメッセージ・アドバイス

 海外渡航が少しずつ緩和されており、留学や海外研修を検討している人は多いかと思います。海外へ行く際には、必ず何かしらの目標を立てて欲しいです。ただ行くだけでも、ある程度の経験を得ることができます。しかし、事前学習を行い、目標を立てていくことで学ぶことのできる量が変わると思います。私は今回の研修で、事前学習が足りないと思うことが多々ありました。
 またゼミを選ぶ際には、自分が学びたいことはもちろん、どのような経験ができるかという観点にも着目して欲しいです。大学は想像以上の学び、経験ができます。ぜひ自らチャレンジし、充実したキャンパスライフを送ってください。

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