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TOPICS & EVENTS

06.20

TOPIC

2023

笹尾ゼミの3回生が自動車リサイクル施設を見学しました!

 環境経済学・笹尾ゼミに所属する3回生が、2023614日に岐阜県養老町にある自動車リサイクル施設、KMI株式会社(https://kmi-k.co.jp)を訪問し、自動車リサイクルの現状について実際に解体現場を見せていただきながら、お話を伺いました。
 使用されなくなった自動車は、以前から重量の8割程度は鉄やその他の有用金属としてリサイクルされたり、部品として再利用されたりしてきました。しかし、残りの2割程度はシュレッダーダスト(破砕くず)として主に埋め立て処分され、中には不法投棄されるものもあり、その処理が社会的な課題となっていました。そこで国はより高いリサイクル率の達成と適正処理の促進を目指し、2005年からエアコンに含まれるフロンガスの回収やエアバッグの適正処理を含む本格的な自動車リサイクルの運用を開始しました。
 今回見学したKMI株式会社では、自動車リサイクル法に則した形で、フロンガスの回収やエアバッグの適正処理を行い、それ以外の各種パーツを再利用(リユース)したり、有用金属をリサイクルしたりするために、徹底した分別・解体が行われていました。
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 同社社長の伊藤様をはじめ、従業員の皆様には自動車リサイクルの工程や方法等について非常にわかりやすく説明していただきました。また多くの質問に対して丁寧に回答してくださり、自動車リサイクルへの理解が深まりました。以下は見学に参加した学生の意見・感想の一部です。

【学生の感想1】普段見たことのない、車が小さくなっている所を見て衝撃を受けた。大きく、頑丈な車がおもちゃのように潰される工程や、エアバックが開く瞬間の音や衝撃を感じて、事故の危険性なども改めて認識することができた。また、リサイクルできるものとできないものがあるということを学んだ。金属部品は大体リサイクルすることができるが、ツルツルになったタイヤなどがリサイクルできないということを学び、タイヤのリサイクル方法について自分でも勉強してみたいと思った。(3回生R.Kさん)

【学生の感想2】エアバッグを破裂させるときの衝撃音にはとても驚いた。自動車の解体は大胆にやるイメージがあったが、細部まで丁寧にやられており驚きを感じた。また、自動車の解体した部品は国内だけではなく海外各地に輸出していることがわかり、さまざまな形でビジネスをしている事がわかった。有価物は分別して必要としている会社に販売しており、環境に配慮しながら経済的なところも考えられていると思った。(3回生N.Nさん)

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  今回の見学は公益財団法人自動車リサイクル促進センター(https://www.jarc.or.jp)の多大なご協力の下で実施することができました。大変有意義な見学の機会を与えてくださった、同センターの金子様をはじめ広報・理解活動推進部の方々にお礼を申し上げます。

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