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2025年度基礎演習・国際専攻クラスによる英語プレゼン企画
2025/5/22(木)~2025/6/19(木)の合計5回を利用して、国際専攻の基礎演習4クラスの学部1回生が研究科英語コースの大学院留学生と英語プレゼンを通じた交流をしました。
初回は大学院留学生2名(タジキスタン、インドネシア出身)を講師に迎え、母国の文化や経済状況の紹介と、大学院での研究、留学生から見た日本の印象、特に日本文化、留学生活を有意義に過ごすコツ、の主に4つのテーマで約30分ずつ語っていただきました。聞き手の興味を惹きつける写真や、簡単なクイズを交えて分かり易いプレゼンを展開してくれたため、続く学部生との質疑応答も大盛り上がり。学部生は新しい知識に刺激を受けつつも、留学生の日本での研究や生活を理解し、親近感が湧いた様子でした。普段は研究に追われ慌ただしく過ごしている大学院留学生にとっても心和む交流会となりました。
続く2週は各クラスに戻って学部生側の英語プレゼンの準備期間。英語が堪能あるいは留学経験がある上回生がES(Educational Supporter: 教育サポーター)としてサポートについてくれました。日本にまつわるテーマの中から社会・経済課題や大学院留学生に伝えたい日本の魅力など、各クラスのグループごとに様々な切り口で準備を進めました。フードロス、祭り、食文化、日本語の方言、季節、各地のお土産、故郷の紹介、故郷の祭り、学校給食、韓国の文化と現代社会、2025年の大阪関西万博、マンガ・アニメのメリットと課題、「推し活」による課題解決、地域振興の現状と課題、ジェンダー不平等、CO2排出など、留学生の興味に沿ったテーマなどバラエティ豊かなラインアップ。
最後の2週間は学部生の英語発表となり、1回生全員が大勢の観客の前でスピーチをしました。各班がしっかりと準備してきた様子が見て取れました。大学院留学生は、分析方法やデータに関するフィードバックをしたり、政策提案まで行ったグループには鋭い質問を投げかけたりするとともに、良いところをしっかり誉めてくれました。学部生たちは、留学生が興味を持って発表を聞いてくれたことに自信をつけつつ、質疑応答に苦労したことを悔しがるなど、達成感と反省が入り混じった感想が寄せられました。
今回の企画を通じ、国際専攻の1回生たちは外国語を用いて研究発表を行うための最初の一歩を踏み出しました。ESの皆さんと大学院生は、学生を励ましながら指導する、というティーチング経験を積む好機になりました。今後は、大学院留学生を多く抱える経済学研究科の国際性が学部の教学に大いに活かされる企画として発展させていきたいと考えています。