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12.19

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2018

【研究紹介】ユルゲン・コッカ『資本主義の歴史――起源・拡大・現在』(人文書院)の刊行

 本学部の山井敏章教授が翻訳したユルゲン・コッカ『資本主義の歴史――起源・拡大・現在』(人文書院)が12月に刊行されました。コッカ氏はベルリン自由大学教授、ベルリン学術センター所長などを歴任し、世界の歴史学界を数十年にわたってリードし続けてきた大家中の大家です。2008年の国際金融危機以来、「資本主義」とは何なのか、私たちの社会にとってどのような意味をもつのかが、世界各国であらためて問い返されています。本書は、グローバルな空間のなかでの資本主義の歴史的変遷を捉え返す作業を通じて、この問いに対する説得的な答えを提示しています。厳密な概念規定・理論的枠組みの上に立った緻密で鮮やかな議論展開、巨大な時間・空間のなかで繰り広げられる資本主義の生成・発展の物語を驚くほどコンパクトな書籍にまとめた著者の手腕は、さすがと言わざるをえません。2013年のドイツ語による初版刊行以来これまでに8ヶ国で翻訳がなされ、今回の日本語版(2017年の改訂第3版によります)が9番目の外国語訳になります。ぜひ一度手にとってお読み下さい。181219yamaisensei


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