TOPICS & EVENTS
G-ALPs企画「JICAの教育協力事業とインパクト評価」が開催されました
2022年4月27日(水)16:20より、JICA職員で広島大学特任准教授の丸山隆央さんを講師に招き、G-ALPs企画「JICAの教育協力事業とインパクト評価」を開催しました。前半のご講演では、大学卒業10年後の学び直し、およびJICAの教育協力案件とインパクト評価について詳細にお話いただきました。後半のQ&Aセッションでは学生からの切実な問いに丁寧に回答していただきました。
就職後に最初に赴任したセネガルで感じたもやもや。教育協力事業が本当に現地の人々の役に立っているのだろうか、という問いへの答えを求めて、働きながら修士号を取得されます。その後、担当するプロジェクトのインパクト評価を上司に託されつつ、博士課程へ進学。
広島大学に特任准教授として勤めながら(JICAからの出向)、ニジェール、エルサルバドルそして、マダガスカルでの学校運営委員会への研修や教科書配布等の教育介入など、次々と重要なJICAの教育事業のインパクト評価に取り組まれ、著名な国際査読ジャーナルへと研究成果を掲載されました。
後半のQ&Aからは様々な質問が挙がりました。丸山さんのご回答を知りたい方はぜひ動画(学内期間限定視聴)をご覧ください!
URLはこちら manaba - page (ritsumei.ac.jp)
・ 10年後の事を想像して就職活動をするようにというアドバイスを受けました。先の事を見据えて今何をやればいいか、どのように考えればよいのでしょうか?
・研究のテーマを見つける際に、自分の興味ある内容と社会に貢献できる内容の接点をどうやって見つけたらよいのでしょうか?
・開発経済学の研究において欲しいデータが無いときはどうされるのですか?
・現地の言葉に多様性がある場合に、どのようにアプローチされるのでしょうか?
・学部の専攻が国際関係だったのに、なぜ大学院では経済学を専攻されたのですか?
・JICAが行っているウクライナ支援について教えてください。
・学びを続けるモチベーションや源泉はどこにあるのでしょうか?
・インパクト評価をJICAの実際のプロジェクトや現場に活かすことは出来ているのでしょうか?限られた予算や人員の中でロジを回すのも大変だという話を聞きます。
・コロナ禍で途上国でのlearning lossに対する対応策などについてご意見をお聞かせください。
・国際協力を目指す際に他にも様々な組織があると思いますが、なぜJICAに就職されたのでしょうか?
一通り仕事に慣れて安定した頃に、今一度学びなおして主体的に不安定な場に身を置く事の重要さをご自身の体験を元に語ってくださった丸山さん。就職活動や大学院進学に悩んでいる学部生のみならず、社会人として日々経験を積みながら学び直しの必要性を感じている我々教職員の心にも響くご講演でした。
本ホームページのTOPICS & EVENTSでは、引き続き多様なG-ALPs企画について紹介いたしますので、ぜひご覧ください。