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ヘメルス教授(オランダ、エラスムス大)が国際課税の現状について講演(経済学部70周年プレ企画)
11月10日、Sigrid Hemels教授(エラスムス大学、オランダ)をお招きし、”EU Implementation of the BEPS Project”と題して講演会が行われました。この講演企画は、社会システム研究所重点プロジェクト(「グローバル社会における格差是正と法制・税財政に関する研究」)で行っている研究会の一環として、今回は経済学部70周年プレ企画として、研究会メンバーのみならず広く一般に公開した形で開催されました。本学や他大学の教員の他、経済学研究科税理財務コースやMPEDの大学院生、学部生など総勢20数名が参加。講演と討論は、後藤和子摂南大学教授の通訳を介して、日英双方で行われました。
講演では、目下OECDで国際課税の一大プロジェクトとなっているBEPS(Base Erosion and Profit Shifting)が、EU諸国においてどのように実施されているのか、その実態について平易かつ包括的に報告されました。フロアからは、BEPSの提起の途上国への適用の際の問題点、BEPSの適用がベネルクスなど個々の欧州諸国においてもつ意味、など多様な質問がなされ、ヘメルス教授が丁寧にリプライされ、活発な議論が展開されました。
本研究プロジェクトは、今後も研究会活動を続け、今回の講演会企画も含め、研究の成果を今年度末までに公表する予定です。
文責:河音琢郎