メントレ第1弾「学びと就職活動編」が開催されました！

　経済学部では、3回生を対象に学部独自の就職活動応援企画（通称「メントレ」）を、本学キャリアセンターと連携し、毎年実施しています。

　「なぜ学ぶのかを考えることは、自分を考えることであり、それはなぜ働くのかにつながる」をコンセプトとした本企画は、経済学部の教員・職員・同窓会・OB/OGが3回生の就職活動を支援することを目的に2013年度より始まり、今年で9年目を迎えました。

 　2021年度のメントレ第1弾「学びと就職活動編」は5月31日（月）にZoom上で開催されました。

 　この第１弾では、本学部の副学部長・青木芳将先生の挨拶と企画意図の説明から始まり、まずキャリアセンターの渡邊氏より、これから本格化していく就職活動に向けて、どのような準備・心構えをしたら良いのか？ということを焦点に、「希望する進路の実現に向けて」と題したお話がありました。過去の本学学生を対象としたアンケート結果に基づき「学生生活の充実度と進路納得度の相関関係が強い」という指摘がなされ、「とはいえ特別なことをする必要はなく、日々の自身の生活を振り返りつつ『なぜ自分はそれに取り組むのか？』を考えること、言語化することで、自身の志を具体化できる」と強調された点は、みなさんのこれまで・いま・これからの学生生活と就職活動やそのなかでの職業選択を結びつけるうえで重要な視座や指針となることだと思います。

　この他にも、就職活動の最新動向やキャリアセンター主催の支援企画や個別相談など、みなさんをサポートするための様々な情報・メニューが紹介されました。詳しくはキャリアセンターのウェブページ（https://www.ritsumei.ac.jp/career/）を是非チェックして下さい。

　続いて、今回第１弾のメイン企画、本学部の篠田剛先生より「学びと就職活動」をテーマとした講演に移ります。「大学での学びと就職活動は関係がなく、最低限の単位を揃えて、バイトや課外活動をネタに、インターンさえ参加しておけば大丈夫」という陥りがちな誤解を解くことを皮切りに、高校・大学・社会人の各ステップにおける学びや求められることの違いを踏まえ、企業が採用活動において着目するCompetency（成果を生み出す行動特性）をいかに身につけ、具体的な行動事実として示していくのか、と話は展開していきます。この中で示された、「主体性」や「コミュニケーション力」等に関する学生の自己認識と企業側のレベルギャップのデータには、課題や焦りを感じたところもあるのではないでしょうか。当然ながら、採用活動を行う企業側も就活生の能力を的確に推し量り、より高い水準にある者を採用しようと試みているのです。また、企業としては本業（企業にとっての仕事、学生にとっての学業）を疎かにする人を評価することは無いでしょう。

　では、どのように社会で求められるCompetencyを大学において獲得できるのか？どのように主体性や論理性、他者との意思疎通における能力を身につけ、また自らにそれが有ることを示すことができるのか？―――そこで提示されたのが「本気で研究をし、論文を書くこと」でした。問いを立て、関連文献を収集・把握し、分析に取り組むには主体性・論理性が必要です。また、結果を他者に伝えるためには文章やプレゼンテーションにおける意思疎通のための能力を多分に要します。そして、これらを全てやり抜くには粘り強さも必要でしょう。さらに篠田先生は、「高い目標を持ちつつ学内のゼミナール大会に出て、客観的な評価を得るとなお良い。仮に賞を得る結果とならなくとも、そこで受けたアドバイスは研究内容を磨き、その過程自体がCompetencyの証明となる」と付け加えられました。何より、自分は何に興味を持ち、何を追求したいのか、といま一度考えることで自身をより深く理解できることでしょう。

　今回の講演を受け、「だから大学で研究して、論文を書くのか！」と納得し、焦点が定まり、いま以上にゼミでの研究活動に主体性を持って懸命になれるきっかけを、今回の参加者の多くが得たことと思います。

 　次回、メントレ第2弾「学びと自己分析編」（6月9日（水）18時〜／Zoom開催）では、大野敦先生より自己分析についてのレクチャー、及び現役4回生の内定者からどのように就職活動を進めてきたのかについてお話をして頂く予定です。

 　今年も経済学部は、みなさんのキャリア形成を全力で応援していきます！

　※今回第１弾の内容は6月7日（月）23:59まで録画視聴が可能です。申込みがまだという方もぜひ登録・視聴して下さい。詳細はmanaba+R『manaba＋R＞経済学部生のページ＞経済学部の履修＞就職・キャリア（経済学部独自：メントレ）』をご確認ください（経済学部３回生対象）