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TOPICS & EVENTS

07.01

TOPIC

2016

東大津高校生対象の模擬授業に参加して


 2016610日、東大津高校生約70名を対象に、紀國洋・立命館大学経済学部教授による模擬講義がびわこ・くさつキャンパスで行われました。教授のアシスタントを務めた中村洸太朗(国際経済学科3回生)が模擬講義の状況を報告いたします。

 


 講義は「オークション実験」、「経済学的思考で考える企業戦略」の2部構成で行われました。第1部の「オークション実験」では、生徒たちを仮想市場の買い手と売り手に分け、時間内で取引交渉を行ってもらいました。取引が成立する前に終了時間を迎えてしまった生徒もいます。仮想市場内で成立した取引を記録し、平均取引価格を計算して、想定した理論値の範囲内に収まるかどうかを調べる実験でした。実験終了後は紀國教授から需要曲線と供給曲線と均衡についての解説がありました。自ら考えて行動する経験をした後に理論を学ぶとこで経済活動の動きを生で感じる機会になりました。

 


 第2部の「経済学的思考で考える企業戦略」では、携帯デジタル音楽プレーヤーに着目し、SONYWalkmanAppleiPodがそれぞれどのような競争優位性を持っているか、あるいは弱みは何かを分析しました。特に、iPodの成功は、ハードそのものの技術的優位性よりも、iTunesといったソフトとの組み合わせによるところが大きいとの説明がありました。経済学では、組み合わせることで価値を高めることができるような財を「補完財」と呼びますが、様々な企業の戦略にその性質が用いられていることが分かりました。

 

 模擬授業を体験し、経済学は働くために必要な知恵が得られる学問であると感じました。経済学を知ることは、経済社会の仕組みを知るだけではなく、自分が何のために働くのかをイメージしやすくなります。将来の目標がある方あるいは目的を見つけたい方は経済学部を検討してみてはいかがでしょうか。


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