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桃田朗先生が行った研究の成果が学術雑誌 Canadian Journal of Economicsに掲載されました
(↑)掲載されるジャーナルの写真
桃田先生の論文は以下から入手できます。(学内からは、無料でダウンロードできます。)
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/caje.12597
わが国では人々の寿命が長くなり、人生100年時代という言葉をしばしば聞くようになりました。そういう時代には、人々が現役時代として過ごす期間(教育、労働に携わる期間)は長くなると考えられます。この論文では、「寿命の延びとともに、現役期間が長くなる場合、教育や働き方がどのように変化するか」を理論的に考察しています。
分析を通じて、寿命の長さが、ある一定の値(閾値)よりも長くなる場合には、リカレント教育を受けることが望ましい、との結果が導かれました。これは、長い間現役生活を続ける社会では、若い時に教育を受けるだけでなく、一旦働いた後に再び教育を受けることが望ましいことを示唆します。また、若い時、壮年期にどのようなスタンスで勉強するのが望ましいかも明らかにしました。
●リカレント教育を後々に受ける機会があるからといって、若いときの勉強を怠るべきではない。若い時に一生懸命勉強することが大切。
●壮年期のリカレント教育は、中途半端な努力で取り組むべきではない。その場合、リカレント教育を受けない場合よりも、生涯所得は下がってしまう。
寿命が長い社会では、一生懸命学ぶことの価値はより高まるといえそうです。