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TOPICS & EVENTS

04.24

TOPIC

2023

計算社会科学自主ゼミの活動についてご紹介します!

立命館大学には様々な小集団学習支援制度があります。昨年度、その中の「自主ゼミ」という制度を用いて、「計算社会科学自主ゼミ」を行いました。

立命館大学学友会登録団体であるサークル「経済学AI研究会 マシンエコノミクス」のメンバーを中心に発足したこの自主ゼミでは、計算社会科学の学習をテーマとしており、約4か月の間勉強会を行いました。230424jisyuzemi 1
 
計算社会科学会によると、計算社会科学とは大規模社会データを情報技術によって取得・処理し,分析・モデル化して,人間行動や社会現象を定量的・理論的に理解しようとする学問であり、大規模社会データ分析研究,社会シミュレーションによる理論的研究,バーチャルラボによる実験的研究などの手法が用いられるそうです(※)。この計算社会科学の学習には社会科学の他にもプログラミングと統計の知識が必要とされます。特にプログラミングの学習は、実際にコマンドを入力してプログラムを動かすハンズオン学習が必須であり、この様な分野の学習には自主ゼミのような小集団学習がぴったりです。また自主ゼミは参加メンバー数に応じた補助金が出るため、技術書を購入する際の負担を軽減することができます。230424jisyuzemi 2(出典)「橋本洋志・牧野浩二・佐々木智典(2022)『Python意思決定の数理入門』株式会社オーム社」を参考に筆者作成

この自主ゼミには学年やゼミをまたいで沢山の学生が集まり、各々がシミュレーションや機会学習、ネットワーク分析等、分野別に複数の班に分かれて学習を行いました。中には経済学部の授業で扱われるゲーム理論をAIに行わせ、意思決定を改善させるようなテーマもあり、正課の学習で得た知識に広がりを持たせることが出来ました。また自主ゼミは最後には成果報告書の作成と提出が求められ、各メンバーは真剣に学習内容のアウトプットに努めました。
 正課の講義も勉強になりますが、やる気のある小集団での活動はやはり密度が高いため、この様な形式での学びは大変有意義なものでありました。

●経済学会支援による「経済学部自主ゼミ制度」(2023年度現在の情報です)
立命館大学の「自主ゼミ」は、学生の自主的・集団的学習活動を期待し、それを援助するために設けられている制度です。立命館大学経済学部では、一定期間(最低3ヶ月程度)の継続的な学習・研究計画を持ち、授業で得たものを発展させながら「研究成果をまとめていく団体」を対象に、教室の貸出やゼミ活動支援金としての補助が受けられます。

※計算社会科学会「計算社会科学とは」https://css-japan.com/about/(参照 2023421日)

文責:経済学部 4回生 宍戸勇斗

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