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04.12

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2024

【2023年度ゼミナール大会】優秀賞受賞グループのインタビュー

ゼミナール大会ってなんだろう?
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 学生同士の知識の深め合いや、研究意識の向上を目的に、3回生の12月に開催される学術イベントです。毎年約100チーム以上、約400名を超える学生が参加します。自ら設定したテーマについて徹底的に研究し、経済の専門家である教員や多くの学部生の前で成果を報告することで、課題発見・分析・解決の能力、プレゼンテーション能力を養います。
 今回は、2023年度ゼミナール大会にて優秀賞を受賞した「大川ゼミアイスクリーム班」の3人にインタビューを行いました。

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————優秀者発表会では沢山練習したことが伝わる発表でした、まずはどうしてこのメンバーでチームを作ろうと思ったか聞かせてください。

伊東さん:私がチームのリーダーでしたが、期限を守れる人など、責任感がある方を選びました。お互い就活などで忙しく、ご飯に行く機会があまりなかったのですが、ゼミナール大会の準備で仲を深めていきました。

山岸さん:ゼミナール大会の優秀者発表会の直前は、ほとんど毎日集まり、朝の9時から、夜の21時までプレゼンの練習で集まっていました。あの時は1日がとても早く感じました(笑)

伊東さん:私は6歳から高校まで野球をやっていたので、体力・根性に自信があり、そこまで苦に感じませんでした。ゼミナール大会と就職活動、バイトを両立させていましたね。

「大川ゼミアイスクリーム班」の発表内容をちょこっと紹介!
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「大川ゼミアイスクリーム班」は、アイスクリーム市場で「企業Aがなぜアイスクリームチェーン市場でトップシェアを維持し続けられているのだろうか」という問いに対して、Judo Economicsに基づいて構築した数理モデルを用いて、分析を行いました。そして、①小規模参入であれば参入を容認、大規模参入であれば参入を阻止する、②ライバル企業は小規模参入の方が参入しやすい、という結果を得て、現実の状況との整合性を確認しました。

 ————どうしてこのテーマを選んだんですか?

河村さん:皆でテーマを出し合ってきめました。インターネットに情報が開示されているテーマを選び、現実との整合性が確かめられるかという観点に基づき、アイスクリーム業界を選びました。インターネットでは限界があるので、図書館の司書さんに探すのを手伝って頂いたり、会社にメールも送ったり、できることを尽くしました。

————いつも学生思いな大川先生のゼミに所属する3人、どうしてこのゼミを選んだのですか?
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(写真右:大川先生)

伊東さん:大川先生のゼミは、きちんと取り組んでいるところというイメージがありました。大川先生は色んな視点から指摘してくださるので、想定質問を考えるのに役に立ちました。

河村さん:私は第2希望のゼミでしたが、伊東さんと同じく、ゼミでは勉強頑張りたいという思いがありました。

山岸さん:私は元々経営学部を志望していたこともあり、企業比較をしているゼミを志望しました。元々発表があまり得意ではなかったので、大川ゼミでプレゼン力を伸ばしたいという思いがありました。

————それぞれ個人が工夫されたことは何ですか?

山岸さん:私は主に発表とプレゼン資料に力を入れました。私は0を1にするよりも、既存のものに工夫を加えることが得意と感じていましたので、分担して作成したプレゼン資料の色配置を決めたりしました。「ここが分かりにくい」という点を指摘してもらい、トライ&エラーを繰り返しました。

河村さん:私は収集した情報を、論文という形にまとめる担当をしていました。1回生のころに、授業を踏まえて自身の感想を書く機会が沢山あったので、学んだことをまとめる経験がここで活かせたと感じています。

伊東さん:私は、自分たちの主張と現実との整合性の部分で情報を集めるのが大変でしたが、結果として集める事ができた情報の中で「現実との整合性に対して、どれだけ納得感を持って貰えるか」を意識しました。

————なるほど、それぞれの工夫が組み合わさって良い発表に繋がったんですね。論文を作成する上で大変だったことはありますか?

河村さん:論文を書いているときに、自分の主観に偏ってしまうことが大変でした。自分が書いたものを他の人にアドバイスをもらうことを繰り返してきました。

伊東さん:なかなか情報が出てこなかったことが大変でした。海外に本社がある企業の情報を取り扱っていたため、過去のアイスクリームの値段など、色んな新聞記事を調べました。

山岸さん:プレゼンテーションよりも、論文作成の方が大変でしたね。自分たちが調べてきたものを、皆が忙しい中で一つのまとまったものとして仕上げることが難しかったです。

————プレゼン当日は緊張されたかと思いますが、何を考えていましたか?

伊東さん:用意していない質問が来たらどうしようという不安はありましたね。

河村さん:発表会の時はとても緊張していました。想定していない質問が来ると困るので、想定した質問が来るようにと願っていました(笑)

山岸さん:代々、大川ゼミの先輩方も優秀者発表会に進んできたので、自分たちの代でそれを止めたくないという思いがあり、直前の一週間は本当に頑張りました。

————ゼミナール大会を通じて、どんな気づきがありましたか?

伊東さん:他者から見てどう感じるのか、違う人の立場に立つことを意識しました。聞く側に立つと、「ここが気になるな」という点が見つかりました。また、残りの時間が限られていたからこそ、少ない時間の中でどのくらい良くできるのか、密度高い時間を過ごすことを意識しました。

河村さん:プレゼンテーションは山岸さんが担当でしたので、自分が出る幕がなくても「なにかサポートできることはないか」と考えていました。例えば、コピーを取ることや、色んな方法で情報収集をするなど、些細なことでもサポートをしてきました。だからこそ、優秀賞は班全体で一丸になって得られたものであると感じています。

山岸さん:自分たちの伝えたいことを、他者にわかりやすく伝えることを意識しました。自分の中では分かりやすいつもりでも、経済学の知識がない人の立場に立つと分かりづらいということがありました。練習では、大川先生だけではなく、他学部の人にも聞いてもらい、意見を求めました。また、塾の個別指導のバイトをしていたので、相手の視点に合わせた伝え方が鍛えられましたし、今このインタビューをしているときも、今までより人に伝えることが得意になっていると感じています!

————3回生である3人は、4回生ではまた新たにチームを組み、卒業論文の執筆を行います。就職活動も控えている3人に、これからの目標を伺いました。

伊東さん:今までは、他の方にお願いされたことをサポートすることが多かったので、卒業論文ではもっと主体的に頑張りたいと思っています。社会人になったら、予算や責任感が大きい仕事に取り組んでみたいという思いがあります!

河村さん:4回生時の卒業論文を、最後まで粘り強く頑張り、良い内容の論文を仕上げていきたいと思っています。私は「人から感謝されること」が好きなので、将来は発展途上国を支援する仕事に携わりたいと思っています。

山岸さん:現在行動経済学の授業を取っていることもあり、4回生では、ゼミの先輩方のように、経済実験をもとに論文を書きたいと思っています。「人を支える仕事」がしたいと思っているので、地元のインフラを支える仕事に就きたいです。

————ご協力ありがとうございました。

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