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上海フィールドワークプログラム2024を実施
9月12日から9月24日までの12日間、経済学部独自の海外フィールドワークプログラムである「英語で学ぶアジア・中国ビジネスの最前線」を、上海市の都心部にある上海対外経貿大学(SUIBE)を拠点に実施しました。3回生2人と1回生4人というチームで参加。戦前からの国際大都市の上海における短期間の学習プログラムです。大型台風の直撃にも遭遇しましたが、日本では経験できないようなたくさんの出会いに恵まれ、とても濃密な時間を過ごしました。以下、現地での活動の要点を紹介します。なお、昨年度の記事も参照してください(https://www.ritsumei.ac.jp/ec/info/detail/?id=530)。
Ⅰ英語による講義とプレゼンテーション
このプログラムのうち3日間は、上海対外経貿大学で英語による講義を受けます。3人の先生がたが、国際金融、マーケティング、中国ビジネスと慣行、について講義します。どのテーマも興味深く、また事前にテキストを予習していたおかげで質疑応答もある程度でき楽しい授業でした。
また帰国前日には、私たちが授業やニュースをもとに自主的に立てた問い、Fair-trade、The destination of expos、Subculture, food culture、というテーマを2人で1組、3チームで英語によるプレゼンテーションを行いました。これには中国人学生も参加して、私たちのプレゼンをめぐってディスカッションをしました。
Ⅱ 日系企業訪問
日系企業訪問では、メーカーと商社を組み合わせ、オムロンと伊藤忠商事を訪問しました。どちらのオフィスも超高層ビルに入っており、ビルのエントランスで圧倒されていました。
しかし応対をしてくださった会社の幹部や社員の皆さんは、とても丁寧で温かく迎えてくれたおかげで、私たちはリラックスできました。オフィスの案内、事業活動の説明、事前に提出しておいた質問に対する応答、現場での質疑応答など、盛りだくさんのことをしました。ある会社のオフィスにはアイスクリーム・メーカーがあり、私たちは好みのアイスクリームを自作したのも楽しい思い出です。
オフィス見学や地下街での昼食をしているうちに、将来海外で働く自分の姿が見えたように感じました。
Ⅲ 立命館大学同窓生との交流
このプログラムには、立命館大学同窓会上海支部との交流が組み込まれています。交流会は2部に分かれており、第1部では私たちは二つのグループに分かれ、同窓会の役員の皆さんと懇談します。仕事内容から大学生活、就職活動についての懇談とアドバイスなど、とても有益な時間でした。
第2部では食事会場に移動し、アットホームな雰囲気で食事をしながらプライベートな話など、多くの業種で働く現地駐在員の生の声を実際に聞くことができ、私たちにとってとても楽しく、そして大きな刺激となりました。
Ⅳ 現地滞在生活のこと
宿泊ホテルは、かつて日本人が多く住んでいたエリアにあります。日本語が話せる人も中にはいますが、当然のことながらほとんどは中国語。私は、困ったら翻訳アプリを使いましたが、若い人は英語で聞いたらすぐに英語で返ってきました。衣服は4日分を持って行き、タイミングを見てホテル近くのコインランドリーで洗濯をしていました。他の人と服が交じることに抵抗がある人は、下着などを多めに持って行くと良いと思います。食事は中国での楽しみの1つです。私たちは、立命館大学のTAさんに教えてもらった店によく行っていました。上海料理はもちろん、四川料理や北京料理も食べました!皆で火鍋をヒイヒイ言いながら食べたのは良い思い出です(笑)。
今回は、12日間のプログラムだったので、フリーの日が3日ほどありました。私たちは、上海ディズニーや伝統的な町並みの豫園、上海の水郷として有名な朱家角、上海市博物館に行きました。上海は、歴史的な部分と経済発展が著しい部分がはっきりしているので、地下鉄で数駅行くだけでも全然違った町並みを感じることが出来ます。上海動物園や蘇州など行けなかったスポットもまだまだあります。ぜひ現地に行って変わりゆく上海の雰囲気を感じてください!
Ⅴ 私の学びと本プログラムの推しの一言。
私は将来海外で働きたいと考えています。私が参加したのは、現地で働く方の生の声を聞くことができるというところに魅力を感じたからでした。駐在員に「海外で働くために必要なスキルは?」と質問するとコミュニケーションが鍵だと口を揃えて言われます。文化の壁という埋める事の出来ない部分はありますが、その壁を低くするためには、相手を知る事が最も有効な手段です。知るためには、相手と対話をする姿勢が何よりも大切だという事を身をもって学びました。学生だからこそ固定観念にとらわれず、新しいことに果敢に挑戦することができたと思います。
別の参加者の意見を紹介します。「私はこの海外研修から異文化コミュニケーションに関して新たな考え方を得ることができました。それは『コミュニケーションは言葉によってだけでなく、相手が本当に言いたいことを想像して行うもの、コミュニケーションは焦らなくて良い』ということでした。これらは特に、現地の方々との交流を通して実感しました。」
最後に一言。様々な思いを持った方がこの記事を読んでいると思います。何かしないといけないという想いや就職活動、中国に関心があるなどなど…。このプログラムでは目的+αが得られると確信しています。私は当初、企業訪問などを就職活動に活かしたいと思い参加しましたが、現地学生との交流からもっと大学で勉強したいと思うようになりました。
通常の留学にはないプログラムが充実した留学です。少しでも興味を持った方はぜひ一歩踏み出してみてください。
(この記事は、高橋恭平と石丸健太朗を中心に、青木涼太朗、迫直太朗、芝原康生、山口元也が協力して作成した)。