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2025年度メントレ第2弾「学びと自己分析編」が開催されました
6月30日(月)と7月2日(水)に,2025年度メントレ企画の第2弾「学びと自己分析編」が対面で開催されました。今回のテーマは,自己分析,内定者の体験談,エントリーシート(ES)の書き方です。
はじめに,経済学部の紀國洋先生が登壇されました。昨年度の第3弾に参加した学生の感想や,先輩たちの就活経験,ESの具体例などを紹介しながら,「自分自身を知ること」と「自分と企業を結びつけること」の重要性について説明がありました。
「自分自身を知る」ための出発点は,自己分析です。これは,自分とはどんな人間かを自問し,他者からどう見られているかを振り返ることから始まります。特に,自分の特長や行動特性について,なぜそう考えるのかを整理することが大切です。このプロセスは,問いを立て,検証し,理論を構築していくという研究活動や論文執筆と通じるものがあります。自己分析の具体的な方法としては,過去の困難や喜びをグラフ化するモチベーショングラフや,それをもとにした自分史の作成が効果的です(これらは第3弾でも使用予定です)。
「自分と企業を結びつける」うえでは,自分の使命感と企業のパーパスを照らし合わせる視点が重要です。業界研究だけでなく,自分自身の理解が深まることで,より明確に,そして自らの言葉で自分らしい志望動機を語れるようになります。こうした姿勢は,相手に共感を与えるES作成にもつながります。紀國先生からは,「なぜ学ぶのかを考えることは,自分を考えることであり,それはなぜ働くのかにつながる」というメントレのコンセプトに込めた意味が語られました。
続いて,経済学部4年生の内定者2名が,実体験を語ってくれました。
1人目の田中里沙さんは,職業を通じて人々の生活を支えたいという思いを軸に就職活動に取り組んだそうです。インターンや面接で感じた危機感や悔しさを通じて,自分の言葉で本音を伝えることの大切さを学びました。その後は,面接の準備を重ね,自信を持って自分の話ができるようになったと言います。その際に支えとなったのがメントレで,OBOGからのフィードバックが自己理解を深める助けになったとのことでした。また,エントリーや準備は早めに始めるべきというアドバイスと,うまくいかなかった経験が自分を成長させたという話が特に印象に残りました。
2人目の酒井悠成さんは,メントレで行ったOBOG面接練習を本番でどう活かしたかを話してくれました。業界や企業を選ぶ際には,やりたいことよりも,譲れないものに注目して進めたそうです。さらに,就活の早期化,団体戦というキーワードで,就活全体の流れと,その中でメントレがどのような役割を果たしたかを紹介しました。特に,就活と学業をどう両立させるかという話は,参加者にとって現実的な参考になったと思います。模擬面接やフィードバックの繰り返しを通じてESを磨き,OBOGとのつながりが生まれたことも語られました。就活は,OBOGと一緒に作り上げたものだったという言葉が強く印象に残りました。
第2弾の企画は,自己分析の重要性を再確認し,夏の間に自分の強みや課題を見つめ直す機会となったと思います。不安を感じた参加者もいたかもしれませんが,そんな時こそ第3弾への参加が,自信につながるはずです。なお,メントレの中心企画であるOBOG面接会は,10月18日(土)・19日(日)に開催予定です。さらなる成長の一歩として,ぜひご参加ください。