落語研究会

団体プロフィール

1996年に創部し、今年21年目を迎えた和太鼓ドン。2017年1月現在は50人のメンバーが所属し、青森、岩手、神奈川、三宅島など日本各地に伝わる和太鼓や踊りの伝統芸能を学んでいる。その演目は先輩から後輩へ口唱歌として代々引き継がれ、地域のお祭りや幼稚園、小学校などから依頼を受け、和太鼓や踊りを披露している。公演ごとにオーディションを行っている彼ら。狭き門を突破し、舞台に立つため、日々練習に打ち込んでいる。

道具紹介

  • 長胴太鼓(ながどうだいこ)

    長胴太鼓は宮太鼓とも呼ばれ、音質を良くするために凸凹にくり貫いた胴に牛皮を張り、鋲で留められた太鼓。太鼓の皮のへり部分を「縁(えん)」、「耳」と呼び、「和太鼓ドン」が使っているもののように「縁」を残しているものもあれば、切り落としているものもある。締太鼓と比べ、音が低く、体に響くような音を出すことができる。

  • 締太鼓

    締太鼓は、あぐらをかいて叩く太鼓で、長胴太鼓より高い音で、ベースのリズムを叩く。ロープ、ボルト、ターンバックルと締め方が異なるものがあり、「和太鼓ドン」ではボルト締めの太鼓を使用している。皮の種類は並附(なみつけ)、二丁掛、三丁掛、四丁掛、五丁掛と皮が厚くなる。

  • バチ

    バチには樫やブナ、ヒノキや竹などの素材、長さや太さも多数あり、「和太鼓ドン」では、桧や竹を使用している。長胴太鼓用、締め太鼓用と異なり、演目によっては太鼓の唄口(フチ)を叩くため、固めのバチに変えている。

  • (かね)

    「かね」「コンチキ」など地方によって呼び方が異なり、鹿角を竹にさした撞木という鉦用のバチで演奏する。鉦は、基本のリズムを刻み、演奏をリードする役割がある。

インタビュー

部活動の特徴や魅力について、お二人にインタビューを行いました。

  • 室岡春香さん
    文学部3回生

  • 秋山純一さん
    国際関係学部3回生

Q1「和太鼓ドン」の特徴は?

私たちは、太鼓のリズムだけではなく、音の強弱や表現も各地域に伝わるものを忠実に引き継ごうとしています。演目によっては各地で保存会の方に教えてもらうこともあります。団体によってアレンジをしたりすることもあるので、演目は同じでも団体によってその表現は大きく異なります。アレンジすることで、何が正確なものなのかわからなくなってしまうため、地域の方の演奏に近づけるように努力しています。

室岡さん
Q2和太鼓の魅力は?

和太鼓はその音、そして打ち手の表情や体の使い方から伝わってくる熱さや渋い雰囲気が魅力です。伝統的な和太鼓の演目は、単調なリズムが多いからこそ、打ち手は一つ一つの音を大切に、思いをこめて打ち込んでいます。和太鼓は見て、聞いて、感じて楽しむことができます。

秋山さん
Q3トリビアを教えてください!

太鼓は水に弱く、雨で濡れてしまうと面が破れてしまうこともあります。そのため、屋外で雨の場合は、残念ながら演奏できません。

室岡さん

口唱で引き継がれている口唱歌のため、楽譜はありません。「ツックドンツックドンツックドンドン」というように、リズムを口頭で伝え、それを繰り返し口にして覚えています。楽譜で言うと、ツックは休符、ドンは叩く、という意味です。

秋山さん
Q4今後の目標を教えてください。

今は2月に行う自主公演に向け、練習に励んでいます。「和太鼓ドン」でも一番大きな公演で、7種類全ての演目を披露します。今年度はこの自主公演をこれまでよりもさらにレベルを上げることを目標に練習してきたので、ぜひ成功させたいです。

室岡さん

movie