宇宙地球フロンティア研究科への
期待の声

三洋化成工業株式会社

宇宙生活圏の構築という新しい挑戦の基盤をつくる人材が確実に求められています

森 宏一 様

三洋化成工業株式会社
事業企画本部 事業企画部
事業改革グループ 主任部員

※ 所属・役職は取材当時(2026年3月)のものです。

COMPANY PROFILE

会社概要

三洋化成工業は京都で創立した研究開発型の機能化学品メーカーです。界面制御技術を基盤に約3,000種の製品を展開しています。事業分野は、生活・健康、石油・輸送機、プラスチック・繊維、情報・電気電子、環境・住設など多岐にわたり、洗剤・化粧品原料から自動車用材料、電子材料、バイオメディカル関連材料まで幅広い製品を開発しています。顧客密着型の技術提案と高い研究開発力を強みに、カーボンニュートラルへの貢献や生活の質(QOL)向上に資する価値創造を推進しています。

宇宙地球フロンティア研究科の人材育成に対して、
企業としてどのような価値や魅力を感じますか?

宇宙地球フロンティア研究科が育成を目指す、理学・工学・マネジメントを統合した“総合知”を備えた人材像は、変化が激しい産業界において極めて高い価値を持つと感じています。特に、プロジェクト型教育による実ミッションに直結した実践力は、企業が求める「即戦力」そのものです。領域横断的な視点を持ち、宇宙と地球双方の課題解決に挑む人材は、化学メーカーとして広い応用領域を持つ当社にとっても非常に魅力的であると感じています。

また、宇宙に特化した研究科が同じ関西にできることにも期待しています。フェーズ2(探査拠点開発)からフェーズ3(「将来的な宇宙での都市開発」を目指す段階)への移行が進む中、当社としても宇宙地球フロンティア研究科と連携して、新しい宇宙関連事業に取り組んでいければと考えています。

宇宙地球フロンティア研究科を修了した学生が貴社において
活躍できそうな職種やポジションについて教えてください

当社では、研究開発、材料設計、分析・評価、さらには新規事業の探索・企画まで、幅広い領域で活躍が期待できると考えています。宇宙・極限環境に対応する高機能材料や耐環境技術は、当社が得意とする界面制御技術や機能化学品開発と高い親和性があります。また、将来のフェーズ3で求められる月・火星での衣食住などの生活圏構築・充実に貢献する事業企画の立案も期待したいところです。宇宙と地球の両面で応用可能な技術を見いだし、新規用途の創出を推進する“アーキテクト型人材”として、研究開発と事業開発の両面で活躍を期待しています。

どのような知識や能力がその職種・ポジションで活かせそうでしょうか?具体的なイメージがあれば教えてください。

宇宙・月・火星などの極限環境に対応する宇宙材料解析や、ロボティクス要素技術の知識に関する知見は、高耐久・高機能材料設計に直結しており、新たな研究テーマ創出の起点となります。衛星・探査データを統合的に読み解くデータサイエンス能力も、今後の化学メーカーにとっては重要な知識となります。

また、当社は化学メーカーという枠に捉われず、さまざまな分野での新規事業開発を目指しています。宇宙材料解析やロボティクスなどの知識を持つ人材はもとより、宇宙地球フロンティア研究科で学ぶ多様なバックグラウンド、ノウハウを持った人材が力を発揮できるシーンは多いはずです。

さらに、フェーズ3で目指す宇宙での生活を見据えた時に、地上と同じレベルで生活するためにはどのような製品が求められるかが大きなテーマとなります。当社が開発してきたさまざまな身の回り素材を宇宙で使うための改良、宇宙生活に適した素材の開発など、修了生と一緒に取り組めるものと期待しています。

プロジェクトマネジメントやシステムエンジニアリングの素養は、研究開発の推進、新規事業の立ち上げに不可欠です。専門性を持ちながら幅広い視点で事業計画を立て、全体をマネジメントしながら自分から動くことのできる能力、つまり理学・工学・マネジメントを横断する学びで身につく“統合力”こそが強みになると思います。

MESSAGE

宇宙地球フロンティア
研究科を目指す
あなたへのメッセージ

宇宙地球フロンティア研究科は、宇宙を「研究対象」から「新たな生活・産業のフィールド」へと拡張する、時代の転換点に立つ学びの場と感じています。今後、宇宙生活圏の構築という新たな挑戦が本格化する中、その基盤をつくる人材は確実に求められます。一方、宇宙で培った技術を地上で使われる技術にどう展開していくかも大きな課題です。そうした難しい課題にアプローチし、ソリューションを導き出せる能力も必要になってくることでしょう。ミッションに取り組むプロジェクト型教育を通じて得られる実践力と総合知は、宇宙分野に限らず、環境・エネルギー・インフラ・材料など幅広い産業で強みになります。ぜひこの研究科での学びを通じて、自らの可能性を広げ、社会と産業の新しい価値を創り出してほしいと願っています。