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研究科長挨拶
生命科学とは、一般に「生命の理解を目的とする基礎科学から応用までを含む総合的科学領域」であると説明されています。私たちはこれをより広くとらえ、生命科学の基礎の一つでもある化学分野を含めた、より広い分野を対象とした研究を展開するとともに、これらの分野で社会に貢献する人材の育成を目的として、2012年4月、応用化学コース、生物工学コース、生命情報学コース、および生命医科学コースの4コースを備えた生命科学研究科を開設しました。これらの4コースは、理学、工学、農学、情報学、医学を基盤として発展した分野で構成されており、化学・生命科学分野の中心的な学問領域を構成しています。
現代社会は地球規模において解決しなければならない様々な課題に直面しているといえるでしょう。なかでも、資源・エネルギー問題、環境問題、食糧問題、医療問題は喫緊の課題であるといえます。人類がより豊かな生活・社会を希求し、持続し、そしてさらに発展していくためには、これらの課題を着実に解決していく必要があります。そのためには、様々な学問分野の枠を超えて協奏し、融合した研究による成果を社会実装するとともに、これらの分野で活躍できる人材育成が必要不可欠です。その中心的な役割を果たすのがまさに化学・生命科学分野であり、本研究科はこれらの学問分野の垣根を超えた横断的な研究ができる体制と、様々な課題の解決に向けた最先端の研究に取り組める環境にあります。
生命科学研究科では、大学院生の国際学会参加や論文の国際誌への発表などの国際的な成果発信の支援や海外研究機関におけるインターンシップへの参加支援を行うなど、国際的な活動をエンカレッジする独自の制度を設けております。すでに多くの学生がこれらの支援制度を利用し、その経験を研究およびキャリア形成に活かしています。また本研究科では、様々なかたちで留学生の受け入れを積極的に行っており、日本人学生と留学生とがともに研究することを通じて異文化理解・交流を深めています。修了生の多くは、これらの経験を経て培った専門的能力と国際性を活かし、化学、食品、情報、医療を中心とした様々な分野において、人類が抱える様々な課題の解決に挑んでいます。
生命科学研究科での学びと研究は、現代社会の様々な課題にチャレンジし、より豊かな社会の創出に貢献したいと望んでいる学生の皆さんの期待に十分に応えることができると自負しています。学生の皆さんには本研究科において、高い専門的能力を獲得し、研究の面白さ知り、心理的レジリエンス(いわゆる心のタフネス)を鍛え、アイデアを生み出しそれを磨く感性を得、そして研究の達成感を味わうという経験を経て、グローバルに活躍していただきたいと思います。