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2016.11.14

日本微生物生態学会において安田怜子さんがポスター賞を受賞されました

2016年10月23日(日)~25日(火)横須賀市文化会館(神奈川県横須賀市)で開催された
日本微生物生態学会 第31回大会においてM2の安田怜子さん(界面微生物学研究室 指導教員:森崎久雄教授)が
ポスター賞を受賞されました。

今回、微生物生態学分野(環境と微生物の相互作用、新規微生物、微生物間の情報交換、
植物と微生物、バイオフィルム形成と特性等)の最新研究に関する情報交換と成果発表を通じ、
微生物生態学分野のさらなる発展と他分野との交流を目的に討論が展開されました。

発表タイトル
 『抗菌材表面に形成されるバイオフィルム ―初期の性状変動―』
今回のポスター賞受賞にあたっては、喜びの気持ち以上に感謝の気持ちがとても大きいです。
学会の開催直前まで、より良い発表になるようご指導いただいた森崎先生、江田先生、土屋先生に加え、
発表に向けて頑張る私を応援してくれた研究室のメンバーや家族など、沢山の人が支えてくれたおかげで、
このような素晴らしい賞をいただくことができました。

 私の研究課題は、抗菌材表面に形成されるバイオフィルムの性状を調べることです。
細菌の増殖抑制効果をもつとして知られている抗菌材ですが、実際の使用環境下
(台所シンクや配水タンク等)で使用すると、その表面にはバイオフィルム(微生物の共同体)が
形成されます。本研究では、現場で抗菌材表面に形成されたバイオフィルムの形成過程や性状を、
経時的に調べました。現場での実験は、実験室内での実験よりもデータの取り扱いが難しく、
敬遠されがちです。しかし、あえてその現場にこだわり、貴重なデータを得、抗菌材表面に形成される
バイオフィルムの特徴を明らかにできました。実験室と現場を橋渡ししようと頑張った結果が
ポスター賞という形で評価していただけたことに、誇りを感じています。

 現在は、学会で発表したデータを含め、抗菌材の効果についてより詳細に調べています。
今回の経験を励みに、今後より一層研究に邁進していこうと思います

受賞おめでとうございます!!