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2020.12.09

CSJ化学フェスタ2020において、久野さん・杉浦さん・田中さんが優秀ポスター発表賞を受賞しました!!

20201020()22()に開催された「第10CSJ化学フェスタ2020」において、久野 温子さん・杉浦 慎哉さん・田中 宏樹さん(3名の所属研究室:超分子創製化学研究室 研究室所属教員:前田 大光教授、羽毛田 洋平講師)が、優秀ポスター発表賞を受賞しました。

企画の一つである『学生ポスター発表」にて活発な討論がなされ、この中から審査を希望するポスター発表に対し、研究に対して発表者が十分に寄与していること、質疑応答に優れていること、独自性が認められ今後の発展が期待できること、の3つの観点から総合的に審査された結果、授与されました。


久野 温子さん(博士課程後期課程3回生)発表タイトル
『 イオンペアを形成するアニオン応答性Pt錯体の合成と物性 』

《 受賞コメント 》
私は、アニオンを認識する平面状π電子系の合成を基盤とし、環境に応答した新たな電子・光物性の発現をめざし研究を行なっています。今回、新たに合成したアニオン応答性PtII錯体が、高い発光量子収率でりん光発光を発現することを明らかにしました。さらに単結晶X線構造解析により、分子構造およびアニオン会合体と対カチオンの規則配列構造の解明にも成功しました。
この度は、自身の研究成果を優秀ポスター発表賞という形で評価していただき、たいへん光栄に思います。受賞に際し、ご指導いただいきました前田大光教授、羽毛田洋平講師をはじめ、研究室のメンバー、共同研究の方々に心より感謝申し上げます。

2020 No6久野さん 

 

杉浦 慎哉さん(博士課程後期課程1回生)発表タイトル
『 アニオン応答性π電子系による分子論理ゲートへの展開  』

《 受賞コメント 》
われわれの研究室では、アニオンと会合することで形状や電子状態が変化するπ電子系アニオン応答性分子の合成を行っています。外部環境(溶媒や会合させるアニオンの種類)に依存して発光挙動が大きく変化する分子を合成し、種々の分光測定によってその現象の機構を明らかにしました。さらに、適切な分子修飾を行うことで、分子論理ゲート(複数の要素によって応答するシステム)へと展開が可能であることを見出しました。
今回、自身の研究結果を優秀ポスター発表賞という形で評価していただき、たいへん光栄に思います。受賞に際し、ご指導いただいた前田大光教授、羽毛田洋平講師、研究室のメンバーに心より感謝申し上げます。今回の受賞を糧によりいっそう研究に励みたいと思います。

2020 No6杉浦さん 

 

田中 宏樹さん(博士課程後期課程1回生)発表タイトル
『 π電子系イオンペア集合体:対アニオンによるポルフィリンAuIII錯体の配列制御 』

《 受賞コメント 》
私は新規π電子系イオンの合成を基盤とした超分子集合体の形成や、電子・光機能性材料の創製をめざし研究を行なっています。今回、π電子系イオン間にはたらく相互作用の詳細を検証し、定量的な解釈に成功しました。自身の研究成果を優秀ポスター発表賞という形で評価していただき、たいへん光栄に思います。
受賞に際し、ご指導いただいた前田大光教授、羽毛田洋平講師をはじめ、研究室のメンバーに心より感謝申し上げます。今回の受賞を糧に、今後もよりいっそう研究に邁進していきたいと思います。

2020 No6田中さん 


受賞、おめでとうございます!!

10CSJ化学フェスタ2020の詳細については、下記URLを参照ください
https://www.csj.jp/festa/2020/