JDP生が紹介するアメリカン大学の生活
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RUホーム第1期生で、現在アメリカン大学で学修中のブレンシス・キムさんが、西園寺記念奨学金の受給者に選ばれました。同奨学金は、優れた成績を修めた学生を褒賞し、周囲の規範となることを奨励することを目的とします。
ブレンシスさんは、アメリカン大学での生活についてレポートするJDPの広報大使を務めています。
2019年12月17日に西園寺記念奨学金の授与式が行われました。大学の冬休みを利用して日本に戻っていたブレンシスさんに、授与式の後、アメリカン大学での生活について語ってもらいました。
ワシントンでのインターンシップ
ブレンシスさんは最初に嬉しいニュースを伝えてくれました。アメリカの政府機関である ピース・コープス(the Peace Corps)で、インターンとして働くそうです。
「ピース・コープスでのインターンシップが決まりました。大変光栄なことであり、努力が報われて本当に嬉しかったです」
「僕は就職フェアがあれば足を運び、ほとんどの参加企業に経歴書を渡すようにしていました。するとピース・コープスから連絡があったのです。本当にビックリしました!それから長期間に渡る複雑な書類選考があり、3か月後に正式な採用が決まりました」
「学生のうちに、社会では締め切りを厳守しなくてはならないと身をもって体験できて良かったです。今後の就職活動で大いに役立つと思っています」
残念ながら、アメリカ国籍のない学生が、政府機関でインターンをすることは難しいとされています。一方で、首都ワシントンでは、他の業種のインターンシップなら留学生にも多くの門戸が開かれているとブレンシスは言います。
「僕の友達でも、ワシントンDCでインターン先を見つけた留学生はいます。個人的な意見ですが、留学生がインターンとして採用されるには、何か特別であることをアピールしなければなりません」
そのうえで、JDPで学んでいることは、インターン生の採用でも非常にプラスになるとブレンシスさんは続けます。
「JDPの学生は、立命館大学では、日本の視点から世界を学びます。アメリカン大学では、国際政治の最新動向を知ることができます。このような経験を持つ学生に、企業は魅力を感じるのではないでしょうか」
アメリカン大学での生活
「アメリカン大学でも、立命館大学でも、勉強は大変です。でもそれを乗り越えて学位を取得できれば、将来きっと役に立つ時が来るはずです」
課外活動にも積極的なブレンシスさん。現在、韓国学生協会(Korean Student Association)の執行役員であり、また3×3(3人制バスケットボール)リーグにも参加しています。
大のスポーツファンなので、全米のトップスポーツチームの試合もできるだけ観戦しています。ワシントンDCはとても活気があり、毎日おもしろいことがあるそうです。
「キャンパスでも数多くの交流イベントが行われています。留学生のコミュニティーがサポートしてくれるので、英語があまり上手ではない人も、参加することに心配はありません」
西園寺奨学金受給生として、また、JDP広報大使として、ブレンシスさんは学生のロール・モデルでありたいと思っています。
「学業は重要です。でも、キャンパスを出て社会経験を積むことも同じように大切です。僕は同級生や仲間が、自分のコンフォートゾーンから抜け出してもっと活発に交流できるよう、手助けしてきました。これからも仲間に良い影響を与えられる存在として、皆をサポートするつもりです」
アメリカン大学の学生について聞くと、ブレンシスはとても親しみやすいと言います。
「アメリカは、オープンかつ多様な人が集まる国です。とても声をかけやすい人ばかりですし、共通の趣味などがあれば、なおさらです。JDPでは学生同士の仲は良いのですが、是非他のアメリカン大学の学生とも交流してほしいですね。僕自身も、他学科・他学部の友人ができました」
サクラスカラーズ(JDP生)へのメッセージ
「勉強や成績のことばかり考えるな、というのが僕のモットーです。人生には、勉強や成績よりも重要なことがあります。街へ出て、世界の動きを肌で感じること、自分で体験することが成長には必要です。人生の主人公はあなたです。外へ出て、楽しみ、体験してみてください。経験こそが、自分の糧になるのです」
そして笑いながら最後に一言。「もちろん、学業とのバランスがあってこそ。大学を続けられなくなってはいけませんから!」