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JDPグローバルキャリアセミナーを開催しました。

JDP Global Career Seminar: “Building a career in the world of NGOs: Challenges and opportunities of working in the non-profit sector”

立命館大学では、この秋学期、グローバルキャリア形成に焦点をあてた特別プログラムを実施しています。その一環として、現在立命館大学で学修しているJDP生を対象としたセミナーを企画し、特定非営利活動法人CWS Japan(国際人道支援NGOチャーチ・ワールド・サービスの日本支部)事務局長の小美野 剛氏をお招きし、ご講演いただきました。小美野氏は、様々な国際NGOでの人道支援、なかでも災害復興と災害リスク低減の分野で豊富な経験をお持ちです。

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講演では、小美野氏が災害復興・減災を中心とした人道支援分野に興味を持ち、実務に携わるようになったきっかけや転機を紹介しながら、自身のキャリアパスについて語っていただきました。災害リスク低減分野における主要な概念や最新の動向についてもご紹介いただき、学生との議論の場をご提供いただきました。頻発する災害や激化する気候変動の影響が世界中で強まっていることに焦点を当て、脆弱性の根底にある諸問題が環境変化に対処するために必要となる個人またはコミュニティ単位での力量/能力にどのように影響するかについて、学生が自らクリティカルに考えられるように説明がなされました。そして、このような状況を乗り切るために必要な3つのスキルを挙げてくださいました。

小美野氏は、さまざまなパートナーシップを築くことで人々を悪影響から守り、災害や気候変動の影響を現場の当事者とともに予測し緩和するために、関連する動向や傾向を見抜き、関係者とのつながりを構築できる力の重要性を強調されました。また、NGOセクターに限らず多くの分野でますます求められるプロファイルは、複雑なリスクを理解し伝達することのできる「ファシリテーター」であることも強調しました。さらには、社会の様々なセクターをつなぐ「パートナーシップのプロデューサー」、そして多様なステークホルダーを動員して共に行動を起こさせる「指揮者」が求められていることを説明しました。

セミナーに参加した学生は、自らの興味分野や卒業後のキャリアプランについて積極的に質問し、小美野氏からアドバイスを受けていました。このセミナーは、非営利セクターでのキャリアに興味を持つ学生にとって、NGO界でのキャリア形成における課題と機会について、経験豊富な実務家と直接対話できる貴重な機会となりました。

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