アメリカへの交換留学で学んだ国際関係の複雑さや重要性。国際関係が私たちの日常生活と密接につながっていることをあらためて実感することができました。
花岡 里彩 さん
国際関係学専攻 4回生
4回生の花岡さんに、学部での学生生活と1年間のアメリカ交換留学の経験についてお話を伺いました。
国際関係学部を志望した理由を教えてください。
花岡高校時代に世界を知ることの重要性を強く感じたことがきっかけです。私の高校には海外にルーツを持つ学生や先生が多く、彼らと交流する中で文化や価値観の違いに触れ、新しい発見が常にありました。その経験からグローバルな視点を持つことは自分の考え方や将来に大きな影響を与えると感じるようになりました。また、授業やメディアを通して、難民問題、環境問題、ジェンダー問題などの国際課題を知る中で、これらは決して遠い世界の出来事ではなく自分の生活にもつながる身近な問題だと気づきました。こうした複雑な国際問題を多角的に学びたいと思ったことも国際関係学部を志望した理由の一つです。
多様なバックグラウンドを持つ学生や教授が在籍しており、国際的なテーマについて様々な視点から議論できる環境が整っている国際関係学部で、自分の関心のある国際問題について深く学び、異なる価値観を持つ人々と対話を重ねたいと考えました。
また、大学では留学に挑戦したいという思いがあり、国際関係学部には留学を積極的に支援する制度や英語力を高められるプログラムが充実している点にも魅力を感じました。

どのような分野やテーマに関心を持って学ばれてきましたか?
花岡紛争を扱う平和学、環境問題を学ぶ自然科学概論、日本外交論など、国際関係に関わる幅広い分野を学んできました。こうした学びに加えて多様な学生との議論や留学経験を通じ、次第に「異文化理解」への関心が強くなり、2回生からは文化理解の分野を専攻し多文化共生の実現について学んでいます。
一見すると壮大なテーマに思えますが、実際にはとても身近な課題だと感じています。例えば、性別に関わらず誰もが暮らしやすい社会や、年代を問わず安心して生活できる環境づくりも多文化共生の一つの形だと考えています。多様なルーツを持つ学生と議論する中で、日本社会についても国際社会についても、互いの背景や価値観を尊重しながら「正解のない問い」に向き合う経験は、私にとって非常に貴重な学びであり、こうした対話を通じて、多文化共生の重要性と可能性を実感しています。
アメリカでの1年の交換留学に行くまでにどのような準備をされましたか?
花岡アメリカのバトラー大学へ交換留学に参加するために、学内選考と留学先への申請の両方に向けた準備を進めました。選考はエントリーシートの提出と面接が課されていたため、語学スコアの取得と面接の対策を行いました。語学スコアについては、立命館大学が開講していたIELTS対策講座を受講し、必須スコアの取得に努めました。また、国際関係学部の教授にエントリーシートの添削や面接練習をしていただいたり、大学の国際教育センターにも相談に行ったりと、多くのサポートを受けながら準備を進めました。
また、国際関係学部には留学を経験したいと考える学生が多く、行く国や期間は違っても、留学準備や不安について相談し合える仲間が身近にいたことは大きな支えになりました。こうした学部の環境のおかげで、留学に向けた準備を前向きに進めることができました。

留学先にアメリカのバトラー大学を選んだ理由を教えてください。
花岡幼少期からアメリカのアニメやドキュメンタリー番組に触れる機会が多く、アメリカの文化やそこに暮らす人々に強い魅力を感じていました。また、大学で異文化理解への関心が高まる中で、多民族国家であるアメリカに身を置き、実際に多様な価値観が交差する環境を体感したいと考えるようになりました。
また、アメリカは国際政治・経済・安全保障など多くの分野で、リーダー的役割を果たしているとも感じており、アメリカの視点から日本を捉え日米関係について深く理解したいという思いも強くありました。
バトラー大学は学生数約6000人の大学であり、少人数制の授業を通じて学生や教授とのコミュニケーションが密に取れる点に魅力を感じました。また、開講科目を調べると国際関係やアジアに焦点を当てた授業が多く、自分の学びたい分野と合致していると感じました。実際に留学してみると、留学生は約30名と少数で、担当教授や留学生支援団体によるサポートも充実しており、非常に手厚い留学環境が整っていました。
留学先の大学ではどのようなことを学びましたか?
花岡留学先では国際関係学の授業を中心に受講しましたが、特に印象に残っているのは日本に関する授業です。「The US in the Asia-Pacific」の授業では、戦後のアメリカにおける日系移民の排斥運動や、日本国内の米軍基地問題について議論しました。少人数クラスで、留学生かつ日本人が私だけという環境の中、現地学生と日本に関するテーマを深く議論した経験は非常に刺激的でした。彼らが日本に対してどのような視点を持っているのかを知ることは緊張しましたが、互いの背景や価値観を尊重しながら、平和や共生について真剣に考えるクラスメイトの姿勢に強く感銘を受けました。
また、「Global Environmental Conflicts」の授業では、「The Power of One」というプロジェクトに取り組みました。これは環境問題に対して個人が具体的な行動を起こし、その効果や課題を検証する取り組みです。私は温室効果ガス削減をテーマに設定し、地域の環境団体による植樹活動への参加、日本の植物由来食品開発団体へのインタビュー、ヴィーガン食の実践などを行いました。授業で学んだ知識を地域社会や自分の生活に結びつけることで、個人の行動が社会に与える影響を実感することができました。
留学中の学びは授業だけではありませんでした。私は8人でルームシェアをして生活していたので、多様な価値観に日常的に触れる機会がありました。留学中にアメリカ大統領選挙やアメリカとベネズエラの対立があり、アメリカ人の友人が選挙について真剣に議論する姿や、ベネズエラ人の友人が母国の情勢に不安を抱える様子を間近で見ることができました。こうした経験を通じて、国際関係の複雑さや重要性、そしてそれが私たちの日常生活と密接につながっていることをあらためて実感しました。

留学中、授業以外ではどのような活動をされましたか?
花岡現地の学生と積極的につながりたいという思いから、大学のバスケットボール部にトライアウトに合格して所属し、週3回の練習と月1回の大会に参加しました。留学生は私だけという環境で、英語でのコミュニケーションやプレースタイルの違いや体格差に苦労しましたが、自主練習を続けながら、コーチやチームメイトと積極的に対話して信頼関係を築き、チームに貢献することができました。

花岡また、日本文化クラブにも所属し、日本文化に関心を持つ日本人以外の学生たちとともに、日本語学習支援や日本映画・音楽の紹介などの活動に携わりました。さらに、インディアナ州の日本人コミュニティが主催する文化交流イベントにも継続的に参加し、大学外の日本人やアメリカ人との交流を深めることができましたし、多様な背景を持つ人々とのネットワークを広げることができました。
こうした授業以外での人とのつながりを通して、さまざまな価値観に触れながら自分の世界を広げることができましたし、留学生活をより豊かなものにしてくれました。
将来の目標を聞かせてください
花岡来年の春からは日本の技術を社会へ届ける仕事に就く予定です。
国際関係学部での学びや留学を通じて、文化や価値観の違いがコミュニケーションに大きく影響することを実感し、相手の背景を理解しながら伝える姿勢の大切さを学びました。多様な価値観を尊重し、正解のない問いに向き合う力は、卒業後のキャリアにおいても大きな強みになると考えています。国際関係学部で得た視点をもとに、日本の技術を海外へ届ける中で、文化の違いを理解しながら人と技術をつなぐ役割を果たしたいと考えています。
国際関係学部を志望する受験生へメッセージをお願いします。
花岡国際関係学部は、自分の世界を大きく広げてくれる場所です。授業で幅広い国際課題を学べるだけでなく、留学や多様なバックグラウンドを持つ学生との議論を通じて、文化や価値観の違いを深く理解する機会が数多くあります。こうした経験は、自分の将来の選択肢を広げ、自身のなりたい姿を考えるきっかけにもなります。
また、挑戦したいと思ったときに、それを支えてくれる教授や職員の方々がそばにいます。留学準備や学びの相談はもちろん、迷ったときには一緒に考えてくれる温かい環境があります。私自身もその支えのおかげで、新しいことに挑戦し、自分を大きく成長させることができました。
国際関係学部には、自分の可能性を広げたい人にとって、十分な機会が揃っています。ぜひ、ここでしか得られない学びや出会いを通じて、自分の未来をつくっていってほしいです。

2026年9月更新
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