構造生命科学研究室
(松村研究室)
近年、地球規模での環境悪化、人口増加による食料不足、細菌やウイルスによる感染症などの病気の万延が懸念されています。本研究室では、光合成の二酸化炭素固定回路の超分子複合体、食品加工・化粧品・医薬品合成で利用されている酵素、感染症や疾患に関わる酵素・タンパク質の「働き」、「構造」、「動き」を0.1ナノメートルで見てメカニズムを解明し、それらの酵素・タンパク質の働きをコントロール(酵素改変と創薬)する手法の開発を行っています。酵素解析、遺伝子操作、微生物取扱、タンパク質操作といった生命科学の基本的な技術と、X線構造解析、クライオ電子顕微鏡、蛍光顕微鏡、高速AFM(原子間力顕微鏡)、ファージディスプレイ、酵母表層ディスプレイ、計算科学などの新しい技術とノウハウを用いて、さらに他大学(米国など海外を含む)・企業・研究所と共同で研究を行うことで、「自然環境の改善」、「食料問題の解決と豊かな生活」、「創薬」に寄与するメカニズム解明研究と新しい酵素の開発、および新しい技術開発を行っています。