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  • 立花 雅史教授
  • Masashi Tachibana
  • 生命医科学科
  • 研究室疾患細胞免疫学研究室
  • 専門分野腫瘍免疫学、分子生物学
  • 担当科目人体の機能と病態5、生命医科学基礎演習1
    • 予防健康医学
    • 創薬
    • がん
Q1研究の内容を教えてください。

 がん部位では免疫抑制機構 (ブレーキ) によって、本来生体に備わっている抗がん免疫系が十分に機能できていません。骨髄由来免疫抑制細胞 (Myeloid-derived suppressor cells; MDSC) は、抗がん免疫系細胞の機能を阻害し、がんの増悪化を促進する細胞です。「免疫チェックポイント阻害療法」が効かない患者では、MDSCが多く存在することから、MDSCを標的とする治療法はこれまでの免疫チェックポイント阻害療法とは異なる画期的な治療法となることが期待されます。現在、MDSCを標的としたがん治療の開発を目指し、その分化・増殖・機能の詳細なメカニズムの解明に取り組んでいます。

Q2研究に興味を持ったきっかけを教えてください。

 幼い頃から、宇宙や人体などに興味はあったので、元々「研究」には興味があったのだと思います。高校では物理と化学を選択していて、特に有機化学が好きで、分子構造模型も買いました。そういう感じだったので生物は全然勉強してませんでしたが、大学に入って生物学の講義を聴いて、分子レベルでの生体のしくみに興奮したのが生物学に興味を持ったきっかけです。その後の別の講義で、役割を分担してきっちりはたらく細胞たちに興味を持って、それからは免疫学のとりこです。

Q3高校生へメッセージをお願いします。

 若いみなさんには多くの可能性(選択肢)があります。色んな人々と出会うことで、また、色んな経験を積むことで、その可能性が広がっていきます。大学に入学したら、目一杯勉強して、そして遊んでください。大学生活は、勉強も遊びも含めて、今後の人生の糧を得るための大事な期間です。やりたいことがあれば、どんどんやりましょう。今やりたいことがなくても、色々経験していればそのうち見つかります。受験勉強は悔いのないように精一杯がんばってください!

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