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  • 白子 紗希助教
  • Saki Shirako
  • 生命医科学科
  • 研究室医化学研究室
  • 専門分野食品機能学、分析化学
  • 担当科目薬理学実験、微生物学実験、分子生物学実験
    • 生活習慣病
    • 創薬
Q1研究の内容を教えてください。

 口から摂取することで、私たちの体にとって良い影響をもたらすものの例として、漢方薬(生薬)や機能性食品が挙げられます。私は、これら生薬や機能性食品の中に含まれている“どのような成分が、どのような仕組みで”私たちの体に良い影響をもたらすのかを研究しています。この影響を調べる指標の1つとして「炎症」に注目しています。生体にとって異物が侵入すると体を守る防御活動の1つとして炎症が起きます。しかし、この炎症が過剰に、また長期的に起こり続けると炎症の悪化につながり、様々な病気の要因にもなります。そこで、良い影響をもたらす生薬や機能性食品の成分が、炎症反応に関わる遺伝子発現にどのような影響を与えるかを調べることで、その仕組みを明らかにしたいと考えています。

Q2研究に興味を持ったきっかけを教えてください。

 昔から「食べることが好き」であったことから、学部生時は管理栄養士を目指し勉強しました。そして学部4回生で食品科学を勉強する研究室に入りました。そこで、「食べることで人々を健康にする」という考え方を根底に、「食べたものがどのように体に良い作用を及ぼし、人々の健康につながるのか」を研究し始めました。実験を重ねていく中で、失敗や行き詰まることも多々ありましたが、研究を続ける中で“まだ誰も知らないことを明らかにすること”や“私の研究が将来誰かの役に立つかもしれないこと”に対し、わくわくする気持ちが膨らんでいきました。こうしたわくわくを追求していくことに面白さを感じた経験が、研究に興味を持ったきっかけの1つだと思っています。

Q3高校生へメッセージをお願いします。

 みなさんの中には、まだ“興味のあること、突き詰めてみたいこと”が想像できない人も多いかと思います(私もその1人でした。)大学生活では、勉強やスポーツ活動や趣味など…多くのことに打ち込むことができる機会、そして様々な人たちとの出会いが待っています。勉強(研究)においては、まだ世界の誰も知らないことを、自分の手で発見し世の中に貢献できるチャンスで溢れています。大学生活がみなさんにとって、将来につながる“興味のあること、突き詰めてみたいこと”を見つけてもらえるきっかけの場になれば大変嬉しいです。