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  • 松川 裕太助教
  • Yuta Matsukawa
  • 応用化学科
  • 研究室生物有機化学研究室
  • 専門分野有機化学、触媒化学
  • 担当科目有機化学実験
    • エネルギー変換
    • 機能材料
    • ナノテクノロジー
Q1研究の内容を教えてください。

 葉緑体で行う光合成の駆動部「葉緑素 (クロロフィル)」を用いた新しい触媒を創製することを目標としています。光合成は、葉緑体において葉緑素と生体分子が複雑に関わりあうことで達成しているため、葉緑素のみで光合成を行うことはできません。そこで、天然の葉緑素に付け加えた化学構造に生体分子の働きの代わりを担わせ、生体分子なしでも光合成ができるような「人工光合成分子」を開発することを目指しています。また、こうして合成した新しい分子を光合成以外の反応にも適用することで、地球環境に優しい反応系の開発にも取り組んでいます。

Q2研究に興味を持ったきっかけを教えてください。

 幼いころから物事のしくみに人一倍の興味があり、とりわけ見た目の美しさや迫力から化学の世界に引き込まれていきました。また、自力でものを作り上げるのが好きだったので、自分のアイデアで新たな分子をデザインして生み出すことができる有機化学に魅力を感じました。さらに学生時代における恩師との出会いを通して研究の醍醐味の一端を知ったことで、地球環境に優しい反応に使える有機触媒を生み出して、研究者として人々の役に立ちたいと思うようになりました。

Q3高校生へメッセージをお願いします。

 いま学校で学んでいることがこの先どんなことに役立つのか、当時の自分もそうでしたが具体的に思い描くのは簡単ではないと思います。しかしその知識は、思わぬところで、しかも多くの場面で自分を手助けしてくれるものです。こうして振り返ってみると、英語も、国語も、社会科目も、そして極めて苦手だった数学も、ここに来るまでの道のりで何度も力を貸してくれています。自分の夢とは一見関係なさそうな科目であっても、地道な学びの先にその意味を見つけることができるかもしれません。