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  • 松本 浩輔助教
  • Kosuke Matsumoto
  • 応用化学科
  • 研究室高分子材料化学研究室
  • 専門分野光学、化学
  • 担当科目英語JP1, 有機化学実験,有機・高分子材料化学実験,材料化学実験2
    • 機能材料
Q1研究の内容を教えてください。

 私達の身の回りには,生活を豊かにする材料が多く存在し,その技術は日々進歩しています。例えば分子の向きを制御することで光が透過する量を調節できる液晶は,テレビやスマートフォンの発展に大いに貢献しました。私は液晶のような機能性有機分子と光の相互作用を利用した光機能性材料について研究しています。とある特徴(色や偏光など)をもつ光にのみ応答できるように分子をデザインすれば,電気を用いなくても色や偏光状態を認識して機能が発現します。将来的に持続可能社会を実現する次世代の材料として,実用化したいと考えています。

Q2研究に興味を持ったきっかけを教えてください。

 理科の先生になろうと思っていた大学生時代,卒業研究で行った合成実験がきっかけです。見た目もほぼ変わらない2つの粉を混ぜ,特定の条件で反応させると別の粉になる有機反応そのものに興味を持ちました。「理科の先生になるならば,起きている現象を正確に生徒に教えられるように」と思い,自分のわからないことを調べているうちに,研究が好きになっていました。私は高校以前,勉強がさほど好きではありませんでしたが,研究で起きた問題を解決するための調べ物はとても楽しく感じます。成功ばかりではありませんが,先人の知恵と自分のアイディアを使って,「世界初」を作る過程に魅力を感じています。

Q3高校生へメッセージをお願いします。

 部活に行事,友達との時間など楽しいことがたくさんある高校生活だと思います。3年間はあっという間ですので,興味があることを目一杯楽しんでください。自分の興味あることに全力で取り組む能力は,研究を含め,あらゆる場面で重要だと思っています。ただ,その中で少しだけ勉強という形で時間を将来に“投資”してみてください。他と比べると楽しくないかもしれませんが,知識や論理的な考え方など,その後の人生に役立つことばかりです。大学生活には,高校にはない楽しさがたくさん詰まっています。将来,充実した高校生活を終え,大学生活を謳歌している皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。

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