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  • 家門 絵理助教
  • Eri kamon
  • 生物工学科
  • 研究室バイオエネルギー研究室
  • 専門分野植物生理学
  • 担当科目生物資源学、分析化学実験、顕微鏡観察基礎実験
    • 植物品種改良
    • バイオテクノロジー
    • 生物資源
Q1研究の内容を教えてください。

 植物は自ら動くことができないため、道管を利用して水を全身に巡らせています。道管を構成する細胞は水を上手く通せるように頑丈な二次細胞壁を形成します。二次細胞壁は木質バイオマスとも呼ばれ、持続可能社会の実現に向けてその利用が期待されている生物資源でもあります。二次細胞壁は特徴的なパターンを形成しますが、微小菅と呼ばれる細胞骨格が関与しています。私は微小菅がどのようにして特徴的なパターンを作るのかを明らかにするため研究を行っています。

Q2研究に興味を持ったきっかけを教えてください。

 子供の頃から研究者に漠然とした憧れを抱いていました。高校生のとき、生物の授業でメンデルの法則を知った時から生物学への興味が強くなり進路を選択しました。研究生活で最も強く印象に残っているのは、大学院生のとき初めて植物の道管細胞を顕微鏡で観察したことです。植物細胞がもつ精密な制御機構の一端を垣間見たときの感動が忘れられず、新しい現象を自分の目で見たいと思いながら研究を続けています。

Q3高校生へメッセージをお願いします。

 なりたい自分を想像できる人もそうでない人もいると思います。私自身ぼんやりと興味を持っていたことから進路を選択しましたが、今では自分が面白いと思うことを研究しています。私たちの視野は思ったより狭く、その外に広がる世界は果てしなく未解明なことで溢れています。さまざまなことに積極的にチャレンジしてみてください。意外なところで研究に繋がっていくこともあります。そうして視野を広げ、自分なりの楽しみを見つけてください。