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  • 毛利 晋輔助教
  • Shinsuke Mohri
  • 生命医科学科
  • 研究室病態生理代謝学研究室
  • 専門分野食品機能学、天然物化学
  • 担当科目生物科学1
    • 生活習慣病
    • 予防健康医学
Q1研究の内容を教えてください。

 日々の食生活において、私達が摂取している食品には、一次機能(生命維持)・二次機能(味や香り等)・三次機能(生体調節)が存在します。私は、食品の三次機能の1つとして、肥満に伴う生活習慣病の予防改善に役立つ機能性成分の探索を行っています。また、私達が、何気なく摂取している食品には、非常に多種多様な機能性成分が含まれています。この多彩な機能性成分の含有が、サプリメント等にはない食品ゆえの特徴と考え、機能性成分の全体像の解明と、その意義についても研究しています。今後は、食品から一歩進んだ「食」の観点から、調理と食品機能性成分の関係性についても研究したいと考えています。将来、鍋やカレー等、ある料理に特有の機能性成分が発見されると面白いですね。

Q2研究に興味を持ったきっかけを教えてください。

 子供の頃、かなりの偏食で、野菜がほとんど食べられませんでした。両親や先生、給食調理員の方々から、「健康のため」と何度も説明され、子供ながらに「食と健康にどれほどの関係があるのか?」と考えたことが、食品機能性の研究に興味を持ったきっかけです。一方で、職業として、研究に興味を持ったのは、大学院生になってからです。月並みな表現ですが、試行錯誤して、新しいことを発見できた経験・達成感が、研究を職業にするきっかけになりました。また、研究を進めるには、研究室内の仲間をはじめ、事務員の方々、他大学や企業の方々等との協力が不可欠です。みんなで、悩み考え研究し、喜びを分かち合えるのは、研究の大きな魅力だと思います。

Q3高校生へメッセージをお願いします。

 高校生の皆さんの中には、進路に悩んでいる人も多いと思います。私自身も、とても悩みました。自分が「本当に好きなことは何か?」たっぷりと考えてみてください。苦手なこと、不安なこと、たくさんあると思いますが、「好きなこと」であれば、きっと克服可能です。大学入学後、皆さんには、勉強や課外活動等を通じて、様々な経験、たくさんの人達との出会いが待っています。そこで得た知識、出会った友人や先輩後輩、先生方が、必ず大きな助けになってくれると思います。是非、「好きなこと」に打ち込んで、充実した学生生活を送ってください。私も、皆さんに負けないように頑張ります。