- 北澤 啓和助教
- Hirokazu Kitazawa
- 応用化学科
- 研究室無機触媒化学1研究室
- 専門分野クラスター化学、触媒化学
- 担当科目無機材料化学 、化学2
- Q1研究の内容を教えてください。
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小さな金属粒子をナノ粒子といい、従来の金属ナノ粒子は、一粒一粒を比較すると、各々構成している金属原子の数は揃っていません。これを更に小さくしていくと金属原子の数が数えられるくらいの領域になります。この領域のナノ粒子のことを「金属クラスター」といいます。金属クラスターは、今までのナノ粒子とは違い、金属原子一個違うだけで、機能が大きく変化するため、一粒一粒を構成している金属原子の数を精密に制御して合成しなければなりません。私の研究では、金属原子の数が異なるだけで機能が変化する金属クラスターを精密に合成できる方法の開発と、合成した金属クラスターを触媒などの機能材料に応用することを目指した研究を行なっています。
- Q2研究に興味を持ったきっかけを教えてください。
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私達の生活を便利にする電気製品、自動車などは、全て一つ一つ色々な材料が組み合わさって出来上がっています。身近なスマートフォンやパソコンも、新しい材料や技術が生まれて、ようやく形になります。このようなまだ世の中に無いような技術革新を起こせる根本の部分は、新しい材料を生み出すことからだと感じ、そんな材料や現象を発見してみたいと考えて、私は化学に興味を持ち、毎日研究しています。
- Q3高校生へメッセージをお願いします。
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今、高校で勉強し、自分は将来に理系に進むから文系科目は関係ないとか、その逆もあると思いますが、後々意外と役に立つ時がくることがあります。これは、自分には関係ないとか勝手に決めつけて、自分の世界観を狭くせず、色々なことに興味を持って取り組んでみてください。
- おすすめの書籍
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佃 達哉 著『金属クラスターの化学 -新しい機能単価としての基礎と応用-』