「 実 習 」 授 業
東アジア研究学域では、キャンパスでの学びだけでなく、東アジアの多様な現地社会での実習を通じて、学生が自身の東アジアへの視座を持つことを重視しています。
中国語圏および韓国現地での語学研修や文化体験・フィールドワークや巡見などの学びができる4つの実習科目を開設しています。ここでは、中国語圏での現地実習を紹介します。なお、訪問先は、近年のものであり、今後、変更することがあります。
「中国イニシエーション実習」
【実習のコンセプト】
中国での滞在経験がない学生をおもな対象として、① 中国の大学における中国語の授業体験、② 中国の大学生との交流、③ 訪問地での巡見や簡単なフィールドワークといった体験実習を通じて、中国語・中国社会あるいは歴史や文学への関心・理解を深めることを目的としています。
【実習の概要】
近年では、中国南方の3都市を訪問しています。
- 広東省・深圳市:深圳大学での中国語の授業体験、深圳大学との学生交流、中国企業の訪問など。
- 広東省・広州市:歴史的景観・建造物の巡見・博物館見学・郊外の農村訪問など。
- 香港特別行政区:街歩きを通じて、近代東アジアの歩みを感じたり、中国と西洋との接点について考えます。
【実習の魅力】
- 中国の大学での中国語の授業を体験し、中国への語学留学の関心を高めます。
- 現地の大学生との交流を通じて、自身の中国社会・中国に暮らす人々に対する視点を持つことができます。
- 中国最先端の都市・深圳、1000年以上の歴史をもつ広州、かつての植民地で西洋とアジアが混在する香港、それぞれに特徴のある3都市での滞在を通じて、多様な中国社会を体感できます。
「東アジア現地実習(中国)」
【実習のコンセプト】
広大な中国にはさまざまな「かお」があります。発展めざましい大都会、変わらない伝統的な農村、中国語を母語としない多様な文化を持つ少数民族の人々。そんなさまざまな中国の社会に暮らす人びとを見つめ、中国の「いま」を体感しつつ、自身の中国への視座を見つけることを目的としています。
【実習の概要】
近年では、① 中国・桂林市(広西師範大学)、② 三江県程陽村、③ 上海市を訪問しています。
- 桂林・広西師範大学での中国語・中国文化に関する授業と現地学生との交流。
- 広西壮族自治区の山間部に住む少数民族・トン族の農村でのフィールドワーク。
- 中国最大の都市・上海とその周辺都市(蘇州・南京・杭州など)での巡見。
【実習の魅力】
- 中国の大学での集中的な中国語学習とそれを活かした中国の農村におけるフィールドワーク。
- 大学のキャンパスでは感じられない中国の人々の生活に密着し、現地に息づく伝統の「いま」を体感します。
- 大都市との比較を通じて、自身の中国に対する意識を高め、その視座を持つことができます。