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南山大学との合同ゼミナールを実施しました

 2022年6月25日(土)・26日(日)の2日間、本専攻の宮内肇ゼミナールの学生と、南山大学外国語学部アジア学科(名古屋市)の宮原佳昭先生のゼミナール学生さんとによる「合同ゼミナール」が開催されました。
 また、特別ゲストとして、常葉大学外国語学部グローバルコミュニケーション学科若松大祐先生にもご参加いただきました。
 この合同ゼミは、今年度で7度目の開催となりました。

 第1日目は、本学と南山大学をつなぐ二元中継のオンラインで、東アジアに関する「読書案内」と題する、参加者が関心を持っているテーマについての書籍を紹介し合いました。
 第2日目は、個々のオンライン形式で「卒業論文のテーマ設定トレーニング」と題して、みずからの興味・関心をどのように思考すれば、学術研究・卒業論文に結び付けることができるのかについて、グループで議論し、その議論の「過程」と各グループで考えた「卒業論文のテーマ」の報告会を行いました。

 両日ともオンラインの環境ではあったものの、和気あいあいとした雰囲気のなかで、白熱した議論が展開されました。この2日間の「学び」が、今後のゼミでの研究発表や卒業論文の執筆に活かされることを期待したいと思います。

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【合同ゼミナール参加者の集合写真(左)と様子(中)、『レジュメ集』表紙(右)】

第1日目の「読書案内」にて紹介された書籍
■ 第1部 東アジアの文化現象を考える
(司会:宮内肇 / コメンテーター:宮原佳昭)
  • 中島恵『中国人のお金の使い道――彼らはどれほどお金持ちになったのか』PHP新書、2021年1月。
  • 安田峰俊『中国人のリアル――恋愛事情から、お騒がせ大国を「ゆるく」論じてみた』ティー・オーエンタテインメント、2010年12月。   
  • 金成玟『K-POP――新感覚のメディア』岩波新書、2018年7月。   
  • 黄未来『TikTok――最強のSNSは中国から生まれる』ダイヤモンド社、2019年10月。   
■ 第2部 東アジアにおける「民族」を考える
(司会:宮原佳昭 / コメンテーター:宮内肇)
  • 王柯『多民族国家中国』岩波新書、2005年3月。   
  • 木村幹『韓国愛憎――激変する隣国と私の30年』中公新書、2022年1斯波義信『華僑』岩波新書、1995年3月。
■ 第3部 東アジアの若者はなにを抱えているのか
(司会:宮内肇 / コメンテーター:若松大祐・宮原佳昭)
  • 水野俊平『台湾の若者を知りたい』岩波ジュニア新書、2018年5月。
  • SEALDs『日本×香港×台湾――若者はあきらめない』太田出版、2016年6月。   
  • 阿古智子『貧者を喰らう国――中国格差社会からの警告(増補新版)』新潮社、2014年9月。   
■ 第4部 東アジアの国際関係の諸相
(司会:宮原佳昭 / コメンテーター:若松大祐・宮原佳昭)
  • 高嶋航『スポーツからみる東アジア史――分断と連帯の二〇世紀』岩波新書、2021年12月。
  • 益尾知佐子『中国の行動原理――国内潮流が決める国際関係』中公新書、2019年7月。
  • 菅野朋子『韓国エンタメはなぜ世界で成功したのか』文春新書、2022年1月。
  • 惠隆之介『沖縄が中国になる日』扶桑社、2013年3月。
  • ハウ=カロライン・白石隆『中国は東アジアをどう変えるか――21世紀の新地域システム』中公新書、2012年7月。