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本専修院生の絵画作品が関西水彩画展で入選しました

 本専修の小島夏海さんの作品「眠れる虎」が第79回関西水彩画展(関西水彩画会)にて入選しました。
 小島さんは、中国の民間絵画で、春節に家屋のなかや門口に飾られる「年画」の構図や技法が、中国共産党の宣伝画(例えば、文化大革命のポスター)に、いかなる影響を与えたのかを研究テーマとして、2022年度秋学期に修士論文「文革期宣伝画のなかで生きつづける新年画の技法」を提出されました。
 今回の小島さんの作品は、昨年の干支である「虎」を描きつつ、紅紙に書いた福の字を上下逆さまに貼った「倒福」や、縁起のよい魚(余と同音で豊かさを意味する)に子どもがまたがった「年画」を配置した構図です。タイトルの「眠れる虎」も、近代中国(清朝)に対する西洋諸国の呼称を想起させます。まさに、ご自身が取り組んだ中国の伝統「年画」の現代版作品として観賞できる興味深い作品です。
 おめでとうございます。これからも独創性のある作品を創作してほしいと思います。
2023-kojima
【小島夏海「眠れる虎」】