学生たちによる授業紹介・学びの特徴

中国語・朝鮮語 2か国語を学んでいます

東アジアを学ぶには必要なツール   (ウエノくん 12入学)

私は文学部東洋研究学域に入学し、中国語と朝鮮語の二ヵ国語を履修し学びました。初修外国語を二つ選択できる制度は数少なく、自身の言語の幅が広がると考えると非常に魅力的でした。実際に二つの初修外国語を学ぶにあたっては少し不安もありましたが、小集団クラスで行われるレベルに沿った授業であるため、そのような不安も解消され学習に打ち込むことができました。

また、現在私は現代東アジア言語・文化専攻に進んでおり、そこで東アジアが抱えている課題を文化的角度から考察し学習しています。そのためには中国や朝鮮半島の文学やサブカルチャーに触れることは必要不可欠です。その際に、私が履修した二ヵ国語は最重要なツールであり、二ヵ国語を学習したことが今の学びに繋がったといえます。 

東アジア3か国の共通点が見えてくる   (タナカさん 13入学)

私は高校生の時に韓国の文化や歴史に関心を持ち、独学で朝鮮語を勉強し始めました。朝鮮語は日本語と文法が似ており、単語によっては日本語とまったく同じ発音のものがあるので大変面白く、勉強に没頭していました。しかし独学で勉強するにも限界があり、発音や自分で勉強して身につけた朝鮮語が合っているのか不安だったので、大学で一からきちんとやり直すことを決め、大学での第一外国語は朝鮮語を選択しました。第二外国語は英語を選択するか中国語を選択するかで非常に悩みましたが、せっかく東洋について専門的に勉強できるところへ来たのだから中国語をやろうと決めました。

朝鮮語は自分が今まで勉強したことを復習するつもりで毎回の授業に臨み、今まで以上に発音のレベルを上げようと自分で目標を立てて頑張りました。授業はただ文法を勉強するだけでなく、韓国の歌の歌詞を和訳したり歌ったり、ミュージックビデオや映画を見ながら朝鮮語を学ぶことができ、とても楽しく充実したものでした。

中国語は大学に入ってから初めて勉強する言語だったので不安はありました。発音が独特で文法も日本語と英語の間のような感じで、はじめはなかなか中国語に慣れることができませんでした。しかし優しい先生方のもとで会話の練習や文法を勉強しているうちにどんどん中国語を勉強することに楽しみを覚えるようになりました。そして私は今年の3月に短期研修で中国へ行き、現地で中国語を勉強し、現地の方と少し会話ができたときに例えようのない嬉しさがこみ上げ、もっともっと中国語を勉強しようと強く思いました。

二回生になってからも朝鮮語と中国語の勉強を続け、今では聞き取りに力を入れています。朝鮮語と中国語をとっていると、東洋に対する想いや視野がよりいっそう広がり、東洋研究学域ではこの二か国語に必ず触れる機会があるので、そういったときに有利ですし、自分自身、この二か国語をとっていて本当に良かったと思っています。また、周りの友人からも朝鮮語と中国語をとっておけばよかったという言葉もよく耳にします。

立命館大学では外国語は二か国語まで選択できます。何をとろうか迷っている方がいらっしゃれば、今まで勉強したことのない外国語にチャレンジするのもアリです。語学は皆さんのような年ごろに勉強するのが一番頭に入りやすく、歳をとっても忘れにくいといいます。新しく言語を勉強したいがついていけるか不安という方もおられるかと思いますが、皆さんの脳は若いので全然大丈夫ですし、恐れずに今のうちにどんどんチャレンジしてほしいです。大学で一年も勉強していればある程度話せるようにもなります。英語も大事ですが、日本に近い韓国、そして中国の言葉を勉強すると、三か国語の中で共通点が見えてきてとても楽しいですよ。みなさんもぜひ、東アジアの言語を勉強してみてください。

日本語ができるなら2か国語に挑戦   (サカタさん 13入学)

私は、高校生のときから中国語を学んでいて、続けて学習したい思いが強かったので、第一外国語として中国語を学ぶことのできる東洋研究学域を選んで入学しました。そこで、第二外国語では何を学ぼうかと考え、日本語にも中国語にも近い、朝鮮語を学んでみようと思いました。

私は、日本語を知っていることは、中国語を学ぶ際にも、朝鮮語を学ぶ際にも、とても有利になると感じました。むしろ、日本語ができるなら、中国語と朝鮮語を学んでみないともったいないとすら思います。中国語はもちろん全て漢字なので、多少差異はあっても、漢字を使っている私たちには学びやすい言語だと思います。漢字なので、雰囲気で意味が取れることも多いです。そして、朝鮮語は、日本語と語順がほぼ全て同じ言語です。また、元々は漢字を使っていた言語なので、単語などは漢字に置き換えるととても分かりやすくなります。

このように、日本語・中国語・朝鮮語を並べてみると、同じ漢字文化圏ということもあり、似ている部分が多いように感じます。ただ、それでも表現などが微妙に違う部分に、私は興味をそそられました。例えば、薬を飲む表現。日本語だと薬は「飲む」ものですが、中国語と朝鮮語では、薬は「食べる」ものになります。このようなところに、文化の違いが表れているのかと思うと、色々とすごく近い国なのに、大きく異なる何かがそこにある、ということが、私はとても魅力的に感じます。中国語と朝鮮語を学んで、その中にあるちょっとした表現の差異にすぎないかもしれないものが、実は大きな文化の違いを表しているのかもしれない。そう思うと、その文化について、私の知らない世界についてもっと知りたくなるから、私は更に言語を深く学びたいと思うのかもしれません。