梶川 亜希(かじかわ あき)

専攻 現代東アジア言語・文化専攻

留学先 広東外語外貿大学

留学期間 2015年9月~2016年2月

留学の動機

2015年3月にゼミ旅行で二泊三日、広州・香港に行きました。実際に広州の街をぐるぐる散策してみると、人・環境・生活様式など日本と大きく違い、ショックを受けることが多かったです。特にショッピングモールに行くと当たり前のようにコピー商品が売られていたのが新鮮で興味を惹かれました。約2日の旅行中にすっかり広州の魅力に取りつかれ、ここで生活してみたい!と強く思い、帰国してすぐ、留学できるプログラムがあるか調べました。当時4回生を目前に就職活動を始めている中で、語学力もほぼ皆無だったので決断には勇気が要りましたが今となっては思い切って決断してよかったと思います。 回生の規定も無かった、キャンパスアジアの特別留学制度に応募しました。

大学での生活

広東外語外貿大学の男女混合留学生寮に入りました(女性寮もあります)。1階が4人部屋で2~4階が2人部屋です。私は空いていた4人部屋に入り、トーゴ人、タイ人、ロシア人と生活を共にしました。彼女たちは2年近く中国で生活しているので流暢な中国語を話しました。言葉も通じないなか、突然の共同生活に初めは戸惑いもありましたが翌日にはそれも消え生活に馴染むことができました。留学生寮はとても賑やかでみんなよく顔を合わせるので、すぐに友達ができます。着いてすぐは耳も慣れていなかったのでコミュニケーションを取るのにとても苦労しましたが、ルームメイトはとてもお喋りだったので毎日深夜までガールズトークが続きました。初めは聞いているだけでしたが、次第に会話に参加できるようになり、毎日の会話が私の中国語力成長の大きな要因になったと思います。

授業は毎日4時間、みっちり中国語を勉強します。とある授業で先生が黒板に大きく「多听多说,不怕出错」(沢山聞いて沢山話し、失敗を恐れるな)と書きました。間違ったらどうしようと思いなかなか発言できないこともありましたが、その言葉を聞いて意識が大きく変わりました。一クラス20人ほどで、みんな国も年齢もバラバラです。毎日顔を合わせるのですぐ仲良くなることができ授業が終わったらクラスメートとご飯や買い物に行き、お互いの国の話を沢山しました。

大学の周りには、飲食店や果物屋、パン屋などたくさんのお店があるので生活しやすかったです。大学の中に生活用品なども買うことができる大きなスーパーやカフェもあります。そしてこの大学には日本語学科があるので、日本語を勉強している中国人学生とランゲージエクスチェンジすることができます。。

広州という街

中心部に行くとショッピングモールがとても多く、見て回るだけで一日が終わってしまします。個人的に公园前駅にある地下街がオススメです。少し怪しい雰囲気の中オタクグッズが所狭しと並んでいます。そのほとんどが海賊版なのがまた面白く、その他にも日本の雑誌やマンガ、フィギュアなども購入することができます。広州は日本のサブカルチャーと親密に関わっている街なのでその分野に興味がある人はきっと面白い発見があると思います。。

就職活動について

2月半ばに帰国してすぐ就職活動を始めました。留学中に卒論や就活のことは意識しながら生活していたので、やりたいことが明確に見えていました。現在、国内の企業のほとんどは中国と繋がりを持っていて、経済的に重要視しています。選考では、自分の興味ある分野と中国との関係性を考えてアプローチしました。希望の会社に内定をいただけたので留学に行かれる際は、是非、将来や就職についても考えて行動してみてください。

留学を通じて

中国という国に対してメディアや本から得ていたイメージと実際に生活してみたイメージは大きく違うものでした。中国人だけでなく、様々な国の人と交流できるので色々な人の考え方を知ることができ、時には理解しがたいこともありますが、それも貴重な経験になりました。語学が上達しただけでなく得たものはとても大きいです。ここまで読んでくださった方は少なくとも中国留学に興味がある方だと思うので、思い切って実際に中国という国を体感して欲しいです。